今、中国から快洗Taoるを輸入していて
米ドルでその決済を行っている
輸入を始めたころは、1ドル115円ぐらいであった
それが一時1ドル120円を越して、ちょっとあせった事がある

 

タオルは消耗品なので
出来るだけ安くと思い、採算ギリギリの線で価格を設定してある
その前提の設定レートはとりあえず115円/ドル
だから、為替レートの変化で利益率が大きく変わり
円安が進みすぎると簡単に採算を割ってしまう
だから、米ドルが120円を越したときはヒヤヒヤしたのだ

 

それが、少し円高に戻し
1ドル116円に近くなった頃
人から聞いた
「115円/ドルで政府のドル買い介入が入るらしい
介入が入ると
また120円ぐらいまで円が安くなってしまうかもしれない
だから、115円台に入ったところでドルを買っておいた方がいいようだ」

 

そんなような話があって
為替がどうのこうのという話が不得手な私は
よく分からないまま、タイミングを計ってかなりの量のドルを買った
買ったと言っても、いわゆる両替をしたという意味だが

 

買った当初は、またすぐ116円台に円が下がり
いいタイミングでドルを手に入れたと、ちょっとうれしかった
しかし
みなさんご存知の通り
その後、あれよあれよでいつのまにかの円高ドル安一直線で
一昨日の夜時点で108.9円/ドルまで、ドルが安くなってしまった
あちゃ～～である

 

108.9円/ドルで、たとえば1万ドルを買ったとしたら
両替手数料(1円/ドル)を入れて、1,099,000円
115.9円/ドルで買えば1,169,000円
1万ドルに付き、その差70,000円も安く買えたのだ

 

実際には、ドルが下がった時点で、すでに相当額をドルで支払っていたので
損失はすべてのドルに対してではないが
いずれにしても大きな金額であることには間違いない

 

この損失は帳面上にはまったく出てこない
ドルをもう一度円に換えれば差損が発生するが
わが社では、これをドルのまま支払うので差損は帳面上発生しない

 

しかし
あの時点でドルを余分に買わずに
実際の支払いに合わせてドルを買っていれば
今の支払いは108.9円/ドルのレートでドルを調達することが出来るので
115.9円/ドルで買ったドルで支払うよりも
かなり安い仕入れが出来た
だから、実質的には差損が生じているのと一緒である

 

もちろん、誰が悪いとかそんなものでない
あの時点では、ドルを実際の支払いに必要な分以上に買っておくべきという
ムードであったし
買うことを決断したのは私自身なので
すべての責任は私にある

 

支払いのためのドルを余分に買っておくことは
この先、買っておいたドルが高くなれば差益となり
安くなれば差損となる

 

未来のことなど、何がどうなるのか誰も予言は出来ない
誰も知らない未来を予測して
差益という利益を稼ごうというのが先物買い

 

これは博打である
色々な言い方はあろうが、これは博打である

 

誰にも分からない未来を予測して
儲かると思ったほうに賭ける
これは私の価値観からすると博打である

 

私は博打はまったくダメだ
自分でも絶対の自信を持って言える
「私は博打は苦手」

 

競馬、競輪、競艇、パチンコ、マージャン、宝くじ、株
私の感覚では、すべてギャンブル、博打

 

どの馬が一番前でゴールするか
どの自転車に、あるいはボートに乗った選手が一番前でゴールするか
電気仕掛けのスロットがどう出るのか
・・・・
どの株が上がるか、下がるか
決定していない未来を予測して、儲かりそうな口を買う

 

その種類によって
頭を使って、情報とテクニックを使って、どうすれば勝つのかを予測するので
ギャンブルとは頭脳的な遊びとか言うが
どんなに頭を使おうが、どうしても偶然の要素が大きく関わってくるので
これは、いずれにしてもギャンブルであると
私は思っている

 

私はギャンブルの類がまったく苦手である
はっきり言えば「嫌い」である

 

 

たとえば
宝くじに当たったことはゼロであり
商店街のくじ引きにすら当たったことがない

 

グァムでドッグレースを付き合いでやったことがあるが
一回も当たらなかった
50ドルぐらい損をした

 

マージャンは、学生の頃、初期に覚え損ねたので
途中から一生懸命憶えて仲間に入れてもらおうとしたが
カモにされておしまいだった
なけなしのバイト代を容赦なくムシラレて
すっかり懲りてしまった
いまだにマージャンはやらないし、やりたいとも思わない

 

○O○Oの代理店になったとき
取引に際して、現金か○O○Oの株を買ってそれを担保に入れるように言われて
色々考えて株を買うことを選んだ
その株は
今では半分の値段に下がってしまい、いまだに下がったままだ

 

かの昔
学生の頃に燃えたパチンコでは
あと一週間を500円しかないときに、パチンコに最後の希望を賭けたのに
5分で吸い取られ
一週間キャベツ生活をした
おかげで、すっかりキャベツ嫌いになってしまった

 

私はギャンブルは絶対苦手である
勝ったためしがない
私は先天的にギャンブルが苦手に出来ているのだろう

 

・・・・・
その点、商売はいい
商売は正直である
キチンとやったらやった分だけ、キチンと儲かるし
たとえ損をしても
それは自分の判断が甘かったのか、行動が足りなかったのであり
自分自身で全部、納得が出来る

 

今回のドルでの実質的損失は
自分の“ギャンブルべた”を、久し振りに思い出させてくれたのであった
ひたすら反省である

 

こんなときには、とりあえず青空