2003年10月08日(水曜日)
811話 絶対失敗しない
商売を始めて20年、一体幾ら損をしただろう
多分 ・・・ 1億円は越している
誤解されては困る
累積赤字が1億円を越しているというわけではない
そういう話ではない
約5年前
ある超有名なコンサルティング会社に依頼して
社内RUNを構築するのに
全部で800万円ぐらいかかった
その頃は、インターネットのことなどさっぱり分からなかったので
コンサルティング料として言われるがままに金を払い
パソコンなどハードも購入した
今考えるとバカバカしいまでの出費であり
これだけで、600万円以上は無駄であったと思う
しかし、そのおかげで
インターネットがどういうものなのか
学ぶキッカケにはなった
高い勉強代であったことは違いない
しかし、あれがなかったらこのホームページもなかったかもしれない
フランチァイズシステムを構築するため
コンサルティング会社に
1000万円のコンサルティング料を払ったことがある
その担当者は、その契約までは大変一生懸命であり
すごい熱意を感じたのだが
実際のコンサルティングになってからは一気にトーンダウン
いかにも仕方なく
スケジュールをこなしているという感じ
営業の段階では
「合宿があります。熱が入ってくると、みんな平気で徹夜します。」
と聞いて
ゾクゾクッと身震いしたものだが
いざ始まると
ノラリクラリと逃げるばかり
途中で頭にきて
「こんなんじゃ時間がダラダラ過ぎるだけで、
何も出来るわけがない!もうやめる!」と、啖呵を切ると
わざわざ東京から上司を連れて謝りに来た
そして
「これからは死ぬ気でがんばりますから」と
本当に泣いて詫びた
なんとなく、その場は収まって
また、コンサルティングが再開したのだが
そんなことで良くなる訳がない
そのうちにダラダラと契約期間が終わり
ほとんど何も残らないまま、あの一千万円ものコンサルティングは終わってしまった
あれは丸損であった
しかも、無駄になった時間のロスを考えると
その倍は損をしたと思っている
しかし、この事があって
丸ごと人に頼ってはいけないことを強烈に学んだ
事業は、やはり、自分で立ち上げなければならないことも学んだ
高い勉強代ではあったが
今のアイ・タックの自立の事業姿勢がこのとき作られたとも言える
もう10年も前だろうか
ある事業を別会社で立ち上げた
社長を外部から起用して
ほぼノーコントロールで、経営を任せた
事業を立ち上げるときには、それなりに資金が要る
資金の投入が続く中で
しかし収入が無いまま
知らぬ間に社員がドンドン増え、活動費がかさみ
大きな赤字を背負った
それでも経営の改善がまったく見られず、黒字転換の見通しもつかない
わずか7ヶ月の間に3000万円もの赤字に膨れ上がって
たまりかねて
放漫経営と判断したその人間を更迭した
その後、苦しい時期を経て
それでも大胆な運営転換を図り黒字を重ね
3年前にその事業は累積赤字を払拭して、やっと累積で黒字転換
今では
地味ではあるが着実に利益を出している
いい勉強になった
そして、たまたまではあったが、かけがえのない人財を得ている
あるフランチャイズに入り
最初は良かったが
時間が経つにつれて、その品質が容認できないほど下がってきて
脱退することにした
しかし、フランチャイズに入会するために出費した数百万円は、まったく戻ってこない
大きな損失が出る
しかし
その事業について大きな勉強をしたし
我がビジネスの中でのその事業の可能性の大きさを学ぶことができた
だから、この経験が活かされる時がまちがいなく来るだろう
こんな感じの失敗は数多くしてきた
もちろん成功している例も多くある
失敗の部分だけかき集めると、たぶん1億円を越すだろう
しかし、しかしだ
その失敗のおかげで、実に多くのことを学んだ
そして、学んだことを活かして
出してしまった損失を大きく上回るだけの
有益なビジネスを作り上げてくることも出来た
自惚れかもしれないが
出来たと思う
失敗から学ぶことができるのは
その失敗が、自らの中に起因していることを認める事が出来る時だけ
失敗の後にかかわらず、自己の正当化をするならば
学ぶことは一切出来ない
自らに降りかかるすべての結果は自らに起因している
そう覚悟できた時にのみ、学ぶことができる
学ぶことによって
そのマイナスの結果を大きく覆すような、プラスの結果を作り出すことも出来る
そういうものだと思う
だから、失敗に気がついたとき
自らの責任で
その要因をきっぱりと切り捨てる事が出来た
小手先の対処療法に走らず
自らの血を流してでも、切り捨てることが出来た
学んだことによってプラスに転じる事が出来る事を、学んでいたから
だから
いままでの失敗が命取りにならずに、済んで来たのかもしれない
絶対失敗しない方法
それは、何もしないこと
しかし、そこには何も無い
失敗を恐れず
しかも、失敗しても、絶対に負けない!
誰かのせいにしたくなってしまう自分自身に、絶対負けない!
今日は、大きな可能性に向かって
力強い離陸をした新しい事業の人たちとの記念すべき日であった
絶対に成功すると確信している。
格別の能力と、信義を持った人たちだ
また、その逆に
今日は、自らの責任位置を見失ったある会社との決別の日でもあった
直接関わった人があまりにも実直な方だったので
その決別がなおさら悔しかった
あの人の涙は決して忘れないだろう
同じ日に、まったく逆のことが起こった不思議な日
絶対失敗しない方法
それは、何もしないこと
しかし、そこには何も無い
絶対に負けない!
東京からの二人の笑顔を思い出し、励まされている
PS.
昨日見た地震雲の“ような”雲
幸いにも地震は来なかった。・・・良かった。
今日は写真が何も無いので
快洗隊北神戸店の新しい看板デザインをご披露する
この店はデザインの問題で、道から見たときの存在感があまりにも小さかった
そこで、工事屋さんを拝み倒して
安く、追加工事をお願いすることにしたのだ
北神戸店の実績は最近メキメキ上がってきていて
追加工事の必要性も無くなって来た気がするのだが
阪田女史はじめスタッフ全員
工事をすごく楽しみにしていて
とても「やめるか?」などと言い出せないのだ !(^^)!