谷好通コラム

2003年07月21日(月曜日)

760話頼さんと快洗隊

今年の1月
二回目に私たちが上海を訪問したとき
頼さんを、私たちの会社に招待することを約束した

洗車を事業として上海で展開する頼さんには
ぜひ快洗隊を見て欲しかった

そしてぜひ、快洗隊の洗車とキーパーを教えたかった
きっちりと作業をやれるようになるまで教えたかった
彼には東京で「ワンデースクール」を受けてもらっているが
見て覚えただけではなく
体にしっかりと覚えて行って欲しかったのだ

頼さんは招待を快く受け入れてくれて
2月か3月?(ちょっと忘れてしまった)
刈谷に来てくれて
快洗隊で、しっかりと作業を身に付けて行った
といっても1週間ていどの研修では
快洗隊の研修を体験していった、というところか

それでも、なんでも素直に吸収する姿勢で
貪欲に学んでいったことを憶えている

あれから半年近く
途中でSARS騒ぎあったりして
行き来が途絶えてしまったが、あれからどうなったか
彼の店を見るのがすごく楽しみであった

3日目の朝
ホテルまで頼さんに迎えにきてもらって
彼の事務所に出かけた

彼の事務所は、一軒の洗車店舗の2階部分にある
2階に上がる前に
洗車スタッフが頼さんの車を洗い始めたところで
足が止まってしまった

なんか、快洗隊の洗車に似ているのだ
みんな片手を腰に当てて、ラ・モップならぬ“スポンジ”で車を洗っていく
面白いことに
快洗隊の洗車作業マニュアルを
ほとんどそっくりそのまま、“3人で”いっぺんにやっていくのだ
一人が車の上部
一人が車の側面・前面・後ろ
そして、最後の一人が下回り
お互いが途中でクロスしながら、上手に洗って行く
「すっげえ、快洗隊のトリプルマニュアルだ」
私は、感心してしまった

中国では、若い子の人件費が恐ろしく安いので
こんな芸当ができるのであろう

頼さん、しっかり快洗隊から“いただいて行った”のが分かる

1月に訪問したときから比べると
店の中もしっかり片付いていて、小ぎれいになっていた
いや、感心、感心
それに明らかに変わったのが
若い子の様子
みんなかっこいいユニフォームを、お揃いで着ていて
なんと全員名札までつけている
そして、何より表情が明るい

1月のときに比べて明らかに、細部にわたって改善されている
快洗隊で学んだことが、あちこちに活かされている
洗車の業績は、本店で200%、他の店でも150%になった、と言っていた
これはもちろん、頼さんの努力、スタッフの皆さんの努力の
その結果に他ならない

ワクワクして店とみんなの作業を見ていて
うっかり写真を撮るのを忘れてしまった

それから、2階の事務所で長い話をして
上海快洗隊実現に、大きく進むことを確認した
頼さんは、すっかり社長らしくなっていた