谷 好通コラム

2003年06月28日(土曜日)

742話 快洗隊の見学者

今日も、午前から午後にかけて快洗隊の見学の方が6名来られた
昨日も、7名来られた

 

いずれも東京からの方で
わざわざお大勢の方で来られただけあって
はっきりとした目的を持って
熱心に見学していかれた

 

真剣に目的を持って見学に来た人は
質問が多い
それも、かなり突っ込んで質問してくる
実を言うと、これは本当にありがたいことで
私たちは、どなたかが見学に来られたときには
生の数字をお見せし、そのままの姿をお見せして
本当のことを包み隠さず説明するのだが
冷やかし半分で見学に来た人は
「どうせうまい事言って・・・・」という感じなのか、なかなか質問をしてくれない

 

質問をしていただければ、していただくだけ
かえって、私たちが本当のことを言っていることがよく分かってもらえる

 

そういう意味で、突っ込んだ質問をしていただくほど
私たちは楽になるのだ

 

見学のコースも
去年までは、刈谷快洗隊を見学していただいて
トレセンで細かい説明のあと質疑応答があって、おしまい
1時間~2時間程度で終わったものが

 

最近では
快洗隊・刈谷店、トレセン、知立店、建設中の安城店
プラス、時には会議室で議論
そんな感じで、3~4時間ぐらい掛かるようになってきた

 

時間も掛かるし、手間もかかる
しかし、刈谷店一つの店の見学・説明よりも
複数の店舗の色々な段階を見ていただく方が、はるかに説得力があるようだ

 

私たちが提唱している
「新しい洗車マーケット」の存在や
それがビジネスとして大きな可能性を持っていることを
理解してもらい易くなった
ありがたいことだ

 

しかし、私たちも最近はそれなりに警戒し始めていることも事実で
そのノウハウが分かり易くなって来れば来るだけ
ただ単にそれを盗みたい目的だけで来る人にとっても
都合が良くなってくるわけだ

 

だからといって、何かを盗まれること自体をそれほど恐れているわけではない
そうではなくて
盗む目的で来た人は、真摯な考え方を持っているとは思えず
そんな人が
短絡的な金儲けのために
快洗隊を中途半端に模倣して、中途半端な店を造られ
ひょっとして
カッコだけの洗車屋がはびこることによって
その質が下がってしまい
新しいマーレットに対しての洗車屋の可能性を縮めてしまう
そんなことを恐れているのだ

 

快洗隊の本当の意味は、実は人づくりにある
それは、実際に快洗隊を“中で体験”しないと
本当には分からないものなのだ

 

快洗隊・刈谷店の現マネージャー酒部君
彼はガソリンスタンドのマネージャーとして非常に優秀であり
統括責任者としても実績を作り上げて来た人間だ
その彼が、縁あって快洗隊に参加して仲間になったとき
言っていた
「私は、何度もスクールに参加して、見学もしたし、
覆面モニター的に来店したこともあります。
だから、快洗隊がどういうものであるか、自分なりに分かっていたつもりで
私も快洗隊をやりたいと考え、参加したわけですが
実際に快洗隊の中に入ってみると、
初日に、考えていたものと快洗隊は、まるっきり違うことに気がつき
びっくりしました。
いやっ本当にすごいですね。」と

 

さすがに酒部君
すぐにそこに気がついたことに
かえって私の方が驚いたことを憶えている

 

見ただけ、聞いただけでは分からない
あるいは、いくら一生懸命説明しても分かってもらえない
そんなこともあるのだ

 

だから
表面に出ているノウハウは、それだけでは役に立たないのだ

 

これは、違う業界でそれなり仕事をしてきた人が
それを知ると、その違いが分かるが
最初から快洗隊に入ってきた人には、それが当たり前のことであって
かえって、分かっていない場合がある
快洗隊に居たときには出来たのに、違うところに行ったら
ぜんぜん通用しないという人もいた

 

あるいは、自分の利益だけを考える身勝手な性格の人にも理解できないだろう
どんなに立派な設備を作っても
どんな人材を起用しようとも、その人に肝心な部分が欠けていては
似たような店が出来るだけで、本物は作ることが出来ない

 

逆に、勘の鋭い人は、最初から分かってくれる人もいる

 

肝心なこととは、一言で言えば「相手の側からものを見る。考える。想う。」
そんなことか
しかし、そんな風に言うと
かえって、禅問答のようで分かりにくいかもしれない

 

もちろん、現状の快洗隊が、その面において完全であるとは思っていない
まだまだぜんぜんダメだ
しかし、それを基本にして一生懸命やっていることは事実だ

 

7月下旬にオープンする
松山の快洗隊のオーナーがおっしゃっていた
「快洗隊はすべての動作、言葉、道具、技術に、それぞれ意味を持ってやっている。
これは本物であると確信しました。」と

 

そう、そのすべてが、テクニックとしてのものではなくて
基本的な価値観において、意味を持って存在している
よく分かっていらっしゃると思った

 

昨日来られた見学の方の中にも
今日見学に来られた方の中にも
実際に一緒に汗を流して行ってくれた人が混じっていて
というより先導していただいて
見学会を行うことが出来た

 

特に、今日来られた方の中のお二人は
特訓を受けた上で
実際に、土日の快洗隊の中に入り
みんなと一緒に、汗びっしょりになって働いていったことがある人

 

普段は日本のある業界の中枢にいて
決して汗をかくことなどしなくてもいい人なのに
「これは、一緒にやってみんと分からんな」と何のためらいもなく
飛び込んで来られた

 

自分がその立場ならば出来るかと考えると
なかなか真似の出来ないことである
世の中、すごい人が、いるものだ

 

昨日も、今日の見学会も、大変鋭い質問攻めで
ものすごく楽しかった。

 

見学の人が来たときには、研修生までもがスターである

 

 

知立店から、安城店に移動するとき

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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