2003年05月20日(火曜日)
713話 なめちゃイカンな
今、札幌から名古屋に帰る飛行機の中
4日ぶりの帰りだ
中身の濃い4日であった
釧路・帯広ではいいことがいっぱいあったし
昨日は仕事の面で残念なこともあったが
今日の仕事はバリバリであった !(^^)!
朝からうれしいことが続く
昼には思っていなかった電話が入ったり
予定していたことが、思いのほか進んだり
ひらめきがあったりで
今日だけでも最高の日であったのだ
ところが
帰りの段になって困ったことが
明日は
朝一番の飛行機で福岡へ行く予定であったのだが
その飛行機の予約をするのを忘れていた
最近は、飛行機に乗っても満席であることはほとんど無く
ほぼガラガラ
だからまた、直前で予約すればいいや
なんて、なめたことを思ったのが間違いのもと
ANAも、JALも、JASまでもが
名古屋⇒福岡の朝一の便から
午前中までの便がすべて満席だという
イヤ~参った
いっそのこと、今から、札幌⇒福岡の便で
飛んでしまおうかとも思ったが
さすがに、やめた
(着替えがもう何も無い)
明日はすでに、朝からのアポイントを取ってしまっている
かろうじて、午後一番の便が残っていて
午後3時からの予定には支障が無いのだが
午前の予定にしていた方には、お詫びの電話を入れる
「予定を明日の夕方にしていただけませんか」
幸いにも、快く予定の変更を聞き届けてもらえたが
いずれにしても、ご迷惑をかけただけでなく
いい加減な奴だと思われただろう
まことに申し訳なかった
こんなことが、以前にも何度かあった
イカンイカン
飛行機に乗ってもガラガラなことが多い、そんなシーズンになると
つい、前もって予約を取らなくては、という危機感が無くなり
失敗してしまう
あわてて、明日の12:05の便を取った
私は、飛行機の予約はいつも電話で取る
移動しながら次の段取りを付けていくので
移動中はパソコンをつなぐことができないからだ
今日の予約は、空港のロビーの中で電話した
しかし空港のロビーはたいていの場合
電波が不安定なのだ
今日も、やっとすべての予約をし、予約番号をもらう段になって
突然、電波が乱れて切れてしまった
これですべてパー
思いっきり腹が立つが
何に怒るわけにもいかない
自分がまいた種
もう、搭乗するまでにあまり時間が無い
12:05の便も残席が少なかったので、ちょっと焦ってしまった
そこで、ふと気がついた
飛行機に乗るところのカウンター、搭乗カウンターで
予約できないだろうか?
??
ものは試し
一度、聞いて見よう
「あの~~、ここで予約できますか?」
「はい、できますよ」
あっけなかった
私は、多いときには一ケ月に20回以上も飛行機に乗る生活を
長い間過ごしてきたが
あの搭乗カウンターで、飛行機の予約が出来ることを初めて知った
知ったつもりでも、知らないことは多いものだ
4日間の旅行の最後に、何か得をしたような気がして
うれしかった
ここからは、飛行機を降りてからの話
飛行機を降りて
荷物を受け取って
一緒に行った人と別れの挨拶をして
駐車場に向かった
駐車所で、自分の車を探しだが
無い!
どこへ止めたのか、忘れてしまったのだ
そうしているうちに
雨が
ボツっボツっボツっボツっボツっと降ってきた
ポツポツポツでない
ボツっボツっボツっと大粒の雨なのだ
荷物をいっぱい持って
駐車場の真ん中で途方にくれる
ボツっボツっボツっボツっ
あっという間に背広が濡れる
あった!
駐車場の端っこの方にポツンとあった!
ほっとして
今度は車のキーを出そうとカバンの中をまさぐる
無い!
カバンの中のいつもキーを入れている場所に、キーが無い!
そうこうしている内に
雨は、ボツっボツっボツっボツっとますます降ってくる
もう頭はびしょぬれ
情けなくなってくる
落ち着かなくては・・・
濡れながらもゆっくりとカバンの中を順番に探す
あった!
何でこんなところに入れてしまったのだろうか
4日前のことを思い出すと
たしかに、ここに入れた記憶がある
「今日は、違うところにキーを入れる。キチンと憶えておかなくては」
そう考えたことまで思い出した
あ~~あであった
やっと車の中に乗り込んでしばらくの間、動きたくなくって
目をつむりながらタバコを一本吸い
ふ~~~っ
ため息をつきながら、やっと車を動かす
やっと帰ってきた
そう、ホッとした時につまずくと、いっそう応える
くたびれたなぁ~
ボソッとつぶやいて、家路につくのであった
あのすばらしい北海道の景色を、今日は、夢で見たいな