2003年05月17日(土曜日)
710話 一つ一つやれば
名古屋から“釧路”への飛行機に乗っている
JAS431便
本当は、帯広への直行便に乗りたかったのだが
インターネットの国内線.COMで調べたら
名古屋―帯広の便が出なかった
これは、北海道は今、閑散期なので便のない時期なのかと思い
仕方なく釧路経由で帯広に行くことにした
ところが、JALのカウンターの前を通りかかったら
名古屋⇒帯広の便が書いてあるではないか
名古屋9:55発
私の国内線.COMでの調べ方が悪かったに違いない
大失敗である
この便があるのが分かっていたら
今日の出発ではなく、明日の出発でも大丈夫であった
何か一日損したような感じ
しかも、この帯広行きのJAL便
使用する機体が「CR-J」とある
いつかは乗ってみたいと思っていた、カナダ・ポンバルディア製のCR-J
リア2発、20人乗り?くらいの小型ジェット機
ビジネスジェットクラス
私は、このクラスのジェット機にまだ乗ったことがない
「ア~乗りたかったなぁ~」
今乗っている機体は、MD-90
やはりリアジェット2発だが、200人乗りぐらいの中型機である
もう何回も乗っている機体で
前方の座席に座ると、すばらしく静かな飛行機である
「ア~、CR-J乗りたかったなぁ~」
私のうっかりで、一日早く
しかも遠回りの釧路経由で行くことになってしまったが
しかし
この機体に乗って、一日早く釧路に行くことによって
釧路で何かいいことがあるかもしれない
・・・・
きっとあるに違いない
そんな予感がしてきた
いつまでも、ぐじゅぐじゅ「失敗した~」と嘆いていても仕方がない
早くポジティブに頭のチャンネルを変えなくては
ポジティブシンキングといえば
今日の午前中
すごい電話での会話があった
相手は、ご存知“テツ清水、”S耐のセカンドドライバーであり
私のレースでの師匠である
私
「清水さん、今から釧路経由で帯広に行ってきます。
月曜日からちょうど札幌で仕事があったので、ちょっと早く行って
“十勝24時間”のこと、いろいろ調べてきます。
実際、どんな所か見てみたいとも思いますし」
※言い訳※
突然、十勝24時間レースの話しが出てきて、
「何じゃそれは」とお思いの方も、大勢いらっしゃると思います。
先日のS耐鈴鹿戦を見ていて
ホント、どうしても走りたくなってしまったのです。(^_^;)
でっ、とりあえず“一度検討だけでも”してみようかと・・・・
言い訳です。
あくまでも言い訳ですが
それで、今、釧路行きの飛行機に乗ってしまっているのです。
「またかっ」とお思いと方も多いとは思いますが
まったくその通りです。ハイ (*^_^*)
話を戻そう
私が清水さんに
「今から十勝サーキットを見に行ってきます。」と言ったら
さぞかし、びっくりするかと思っていた
私は、体重は絶望的に重いが
フットワークはおそろしく軽い
そんな私の行動の早さに
「へぇ~~~」と、清水さんが驚くかと思ったのだが
ところがどっこい
超スーパーじいさんの、テツ清水!
「私も、十勝サーキットに何度か電話してみて
いろいろ調べたんですが
まず給油は、プロダクショククラスは携行缶でやっても良いらしいです。
それで、車の輸送はですね、
日本海周りのフェリーで
レースカーだけ運ぶって方法が一番安そうです。
で、メンテナンスなんですが・・*:・’゜☆。.:*:・’゜と、お願いしたもんですから
★゜’・:*:.。.:*:・だから、’゜:*:・’゜☆。.:*:・’゜★
じゃあ:・’゜☆。.::・’゜★゜’・:畠中が*:.。.:*:・’゜◎×山本が。。
で、*+:*:・’゜☆。.:*:・田中さんは’゜★
ルンルンルンルン
でも、やっぱり.::・’゜★゜’・:*:.。・’゜☆。.:*:・’゜★
でもって、結局
:・’゜☆。.::・’゜★゜’・:*:.。.:*:・’゜:*:・’゜☆。.:*:・’゜★
たから、25番と、37番の2台出て○○○○円ぐらいで何とかなりそうです。
だから、*:・’゜☆。.:*:・’゜★゜’・:*:.。.:*:・’゜:*:・’゜☆。.:*:・’゜★。。
何とか2台体制で走れそうです。」
私
「・・・・・・・・ハイ。・・・・・・・・・
へ~え、・・・・・・・・・ほぉ~~。
・・・・・?・・・・・・!
・・・・・・・・・・そうですか・・・。」
もうすっかり
十勝で24時間レースをやる手はずが
出来上がってしまっているではないか!
「ずいぶん手早いですねー。」
と、呆れて言うと
「まだ時間があると思っていても
こういう事はあっという間に、時間がたっちゃうんですよ。
だから、やれるときにやっておいただけです。
6月には、富士とMINEもあることですし・・・。」
と、来たもんだ
というわけで、十勝24時間レースに出場することが
既成事実のようになってしまっている
で、私が
「しかし、清水さんは、やりたいと思ったら、ぜったい実現しちゃいますねぇ~」
とっ、言ったら
清水さん
「いや~~、一つ一つつぶしていけば、知らないうちに何とかなっちゃうだけです」
と、
「そんなこと当たりまでしょ」って感じ
そうだ
物事が実現していくって事は
実はこんなことなのだ
まず、そうしたいということが出てきて
ホントにそうしたいと思い続けて
一つ一つのことを具体的につぶし始めると
事実の上に事実が積み重なって行って
その「したい」ということが、「すること」に変わってくる
あーだからダメかもしれない、こーだから出来ない、と考える前に
一つ一つのことを事実として、具体的につぶして行ってしまう
回りも、最初は夢物語のように思っていたことも
事実が積み重なってくることによって
本気になってきて
いつの間にやら、みんなで、やっつけてしまう
普通は、
具体的な事を始める前に
外堀を埋めるように、間接的なことから取り掛かっていって
そのうち、恐る恐る具体的なことに触れていって
しかし
やっぱり、ちょっと何か懸念が出てくると
やっぱり出来っこない、と腰を引いてしまう
たいていの場合、途中でやめてしまうことになる
しかし、この人の場合は
躊躇する前に、一つ一つ具体的なことをつぶしていってみる
つぶしているうちに
いつの間にやら、実現することが当たり前のようになってくるのだ
これは、事業と一緒だ
よりダイレクトな具体的なことに、自らは取り掛からず
その周辺のことを、ゴチョゴチョといじくっていても
いつまでたっても、核心に迫った行動にはなっていかない
躊躇する前に、一つ一つ具体的なことをつぶしていってみる
これが実現のための最短距離である
午前中、清水さんに
私が明日、十勝サーキットに行くということを話したら
夕方、清水さんからのメールが入っていた
※清水さんからのメール(原文)
「お疲れ様です。
スーパー耐久リーグの、桑山様の紹介で、十勝の村岡氏を、訪ねて下さい。
では、24Hの、クラス1、2、フィニッシュ目指して!」
このメール
私が、十勝サーキットに行ったら
もう、ちゃんと、サーキットの人に話がしてあるから、
打ち合わせをしてきてくださいよ。
サーキット見物だけで帰ってきちゃダメですよ。
という意味であろう。
ねっ、もう“十勝24時間レースに出る”って事になっているでしょ!
この人の実現力は半端ではないのです
私、思うのだが
この人、経営者やらせたら
ぜったい成功すると思うのですよ
観光バスの運転手と、レーサーやらせておくの、勿体ないと思うのですがね~
釧路への飛行機の中からの中央アルプス
釧路空港に降りる10分前
海からやって来た“霧”が、山にせき止められている
珍しい光景
釧路で時間が余ったので
厚岸から、霧多布湿原の方にブラッとドライブに行った
この湿原は、日本で3番目に大きな湿原で
私が大好きなところの一つである
途中の、海岸線
その反対側の山肌にエゾ鹿の親子連れを見つけた
霧多布湿原
昔、動物学者の“ムツさん”が、家族で1年暮らした“無人島剣暮起島”
霧多布湿原を湿原の中から見る
やっぱり、明日、帯広に直行するより
間違いであったとしても、一日前に釧路に来て、いい事があった