2003年02月23日(日曜日)
649話 着々と春が来る
久しぶりに晴れ上がった日曜日
刈谷快洗隊も久しぶりに大混雑であると、電話で聞いた
うれしい限りだ
ひと雨ごとに春が来る、とはよく言ったもので
2月も末になると
暖かい日と、雨と、ちょっと寒い日が、かわるがわるやって来て
きっと春一番が吹いて、もうすぐ春がやってくる
桜の花が咲くのが、今から楽しみだ
快洗隊・知立店の工事現場に、久しぶりに出かけた
もう、完成直前で
どんな店になるのかはっきりして来た
紆余曲折はあったが、結果としては、いい店になってくれるような気がする
青の骨組みとベージュのテントがとてもきれいだ
世の中、景気が悪くなり
ますます厳しい冬の様相を呈してきた
みんながそう言っているし、私もそう感じさせられる時も多い
先日お会いしたある機械メーカーの販社の社長いわく
「利益がまったく取れなくなってきた。
数をいくら追っても、ここまで利益が取れないのでは、どうしようもないところがある。」
そうしみじみとおっしゃった言葉が印象的であった
何を買うにも、最近ではびっくりするほど安くしてくれるし
家賃とか地代でも、かなり値引き交渉に応じてくれる
これもデフレなのか
世の中の景気が“悪い”のか
しかし、わたしにはいまだに、そうは思えないのだ
「世の中の景気が悪い」
のではなく
「世の中の仕組みが変わってきている」だけであると
思えてしょうがないのだ
そして今は
“環境が変わる時の、いつもの淘汰”に過ぎないのであって
スピードが速くなったとはいえ
経済が生まれたその瞬間から、綿々と繰り返されてきた
当たり前であり、いつものことであると
そう思うのだ
それぞれの産業や商売は
社会の中で、それぞれの役割を持っており
より大きく役に立つ役割を担っていた者が
より繁栄し
役に立たない者は衰退していく
それが、絶え間なく繰り返されてきていて
今も、「いつものように」それが繰り返されてきている
ただ、それだけのように思える
だから
「自分達が繁栄したい」
と願うのならば
常に変わりつつある新しい世の中の仕組みの中で
より役に立つ、新しい役割を探し
見つけ
あるいは創り出し
実際に役に立つこと
それ以外にないのではないか
今までの役割=仕事、商売、産業が
新しい世の中で、今までのようには、役に立たないものになってきたとしても
世の中が悪いのでもなく
実は、景気が悪いのでもない
「いつものように、しかし、激しく変わりつつある時」であるだけ
そう思うのです
この現代において、一番変わってきているのは
ますますグローバル化が進んでいること
過去においては
“世界”は、ほぼ一方的に「客」であった
世界一の貿易黒字が、そうであったということ
それが、今となっては
“世界”は、「客」であると同時に
安い人件費=コストを持った強力な「ライバル」として、育ってしまった
加えて
東の社会主義世界の崩壊と
中国の経済開放と
何よりも、インターネットの急速な普及によって
ビジネスの上では
ほとんどすべての国境が、事実上無くなってしまった
ITは、もっともっと世界を変える
恐ろしい勢いで、しかも着実に世界を変えていく
それは否が応なしに、なのだ
ある意味で一方的な勝ち組であった日本は
その勝ちを、中国をはじめ多くの国と分かち合わなくてはならなくなった
そのようなことで
時代が進んでいく中
世の中の人々のライフスタイルそのものが、変わってしまうのだから
世の中にとって必要な役割
求められる役割=産業、仕事、商売も変わっていく
これは、どうしようもないことなのだ
自分自身の新しい役割を
見つけ、創り出していくことが、何よりも肝心であると思うのです
これから、急速に造っていくいくつもの「快洗隊」
刈谷快洗隊で見つけ、実証した新しい洗車需要を
どこまで、切り拓いていくことが出来るのか
変わりつつある新しい時代において
この店が
新しい役割を創り出すことが出来るのか
新しいショッピングセンターの形、巨大なメガマート「アピタ知立店」のまん前
たった112坪のちっぽけな「極上洗車屋」が
新しい可能性と、役割の創出を目指す
環境が変わり
今までに比べると、とても寒くて、とても春など来ないと思えても
自分自身の感覚と、役割を変えることによって
必ず春はやってくる
間違いなく春はやって来る
あるいは、春に向かって進んで行くことが出来ると思うのです。
春は着々とやって来るのです
今日、山口県宇部市に
岡田石油さん、岡田部長のお見舞いに来た
約2週間前に手術して以来、ずっと気になっていて
久しぶりにお会いした岡田さんは、やっとのことで回復してきて
顔色が良く、安心した
岡田さんいわく
「もうずっと断食状態で、そろそろ腹が減ってきました。」
それまでの凄まじいまでの闘病生活を感じさせない、いつもの笑顔で
洗車のことを熱く語る姿に
私も熱くなった
!驚いたのは
岡田さん(HN:よし☆りん)の奥さん=ピット☆りんさんが、なんとも可愛らしかったこと
以前、お店の方でお会いしているのだろうけど
その時は、「この店をどうしていったら良いのか!」ということで気持ちが集中し
誰と会ったか、まったく覚えていない(私はいつもそうだ)
だから私にとって、初めてお会いしたのと同然であった
元看護婦であったという奥さん
岡田さんを見る眼が
岡田さんに対するいとおしさで溢れ
人間、こんなに可愛らしくなれるものか、と思い
感動してしまったのです
今は大変でしょうが
もうすぐ春です
ゆっくりと、のんびりと待ちましょう
今日も活気あふれる「瀬戸原快洗隊」