2003年02月19日(水曜日)
646話 やさしさとパワー
やさしい自分であろうとすることは、ものすごくパワーがいる
やさしさとは、「相手を大切にしようと思う気持ち」
相手のことを大切に思って
相手の為になることをしたいと思う気持ち
それが、やさしさ
あるいは愛情
相手のことを大切に思うには、自分自身の中に秘める大きなパワーが必要だ
人は自分自身を守るために、たくさんのパワーを使う
生きているだけで、たくさんのパワーを使う
たくさんの人の中で
奪うことを身上としている人も多い中で
自分自身を持ち続けるだけでも大きなパワーを必要とする
しかし、それでも相手のことを大切に思い
相手の為になることをしたいと思うには
自分自身を守るためのパワーに倍するパワーが必要だ
しかし、肝心事は
その大きなパワーが、実は大切にした相手からもらえるものであって
自分を守っているだけでは
自分で生み出す小さなパワーしか得られず
その大きさは、自分を守る分のパワーを超えることはないということ
相手を大切に思うからこそ
その相手から、自分自身で生み出すに倍するパワーを得ることが出来
その大きなパワーを得るゆえに
なおさら、相手を大切に思うことが出来る
やさしさは、パワーの良循環
昨日、富山に行った
富山のM石油さんのMさんにお会いするため
ほぼ1年ぶりであった
娘の結婚式に、1年前の2日前に出席していただいた
あれきりであった
1年間、私はMさんのことを忘れていた
激しい今を生きるため、いつも全力でやってきた
全力を尽くしてきた、そのことに、ためらいはない
しかし、私は私自身を守るためにパワーを使っていただけではなかったか
相手のことを思っていたか
みんなの人を思っていたか
そのつもりでいただけではなかったか
だから、自分の気が付かないうちに
パワーが空回りしていたのではないか
Mさんから大きなインパクトをもらった
大きなものを教えてもらった
笑顔で語ってくれたやさしいMさんの言葉が、ズシンと胸に響いた
そして、ものすごく大きなパワーをもらったような気がする
今年の私の行動の指針になるだろう
そんな予感を感じながら、富山からの帰路に着いた
時間があれば娘に会おうとも思っていたが
胸の重さと、湧き上がるパワーに気が震え、とてもその気になれなかった
富山の町は晴れてはいたが、うすく白いモヤがかかっていて
立山連峰の雄大な姿は、その輪郭がうっすらと確認できただけ
富山空港の後ろの山の雪姿