谷 好通コラム

2003年01月20日(月曜日)

621話 上海は霧の町?

昨日の夜、上海のホテルで
インターネットにアクセスしようとして、かなり苦労をした

 

一昨年、ドイツに行った時に、海外からのアクセスを憶えて
それ以来、上海でも、グァムからでも、韓国チェジュ島からでも
比較的苦労せずにアクセスできたのだが
今回は、ホテルの設備を当てにしたところに失敗があった

 

私の海外からのアクセスのやり方
パソコンには“GRIC”という接続ソフトが入れてあるのだが
これに頼ってはダメ
これはただの電話帳としか使わない
現地での市内の接続番号にかけないと、電話代がぶっ飛ぶくらい来るので
その電話帳という意味である

 

私の海外からのアクセス方法
?ホテルの自分の部屋に電話の線をはずして、パソコンにつなぐ
?そのホテルの電話から市内電話をかけるための1桁の発信番号を調べる
?“GRIC”から拾った現地の市内番号を調べる
?アクセスの市内番号の頭に発信番号を付け“,”←カンマをつける
?これでOK。そのままダイヤルしてやれば、市内電話料金でアクセスが出来る
これだけである

 

少なくともこれまでは、これですべてうまく行っている
ところが今度のホテルには、パソコン用の接続端子があったので
何とかそれを使おうと、かえって苦労してしまった
結局よく分からなかったので
いつものように電話の線をはずしてやったら、一発で接続できた

 

あ~あ、である
結局、ジタバタしながら寝たのは深夜1時過ぎ
次の日は予定が決まっていたので
モーニングコールで7時に起きた
5時間半ぐらいの睡眠

 

以前はこれぐらい寝れば平気であったのだが
このところ、体が睡眠を欲しがる
出来れば7時間ぐらい寝たいと思うようになってきたのだ

 

昨夜の紹興酒が残っていて、頭が痛い
しかし、ビジネスで上海に来たのだから、頑張って起きた

 

カーテンを開けたら
上海の町が霧の中にあった

 

ほ~~~っ
と思いながら、空を見ると太陽は上がっている
今日は晴れだ

 

いつものように朝風呂に入って目を覚まし
8時ごろ、みんなと朝飯を食べた
今日はホテルの飲茶のレストランでバイキング
お粥がものすごくおいしかった

 

部屋に戻って
また外を見たら霧が上がってきて
視界が広がり、上海の町の様子が見える
上海はただいま大発展中
古い建物を壊して、どんどん高層建築を建てている

 

9時に上海の人と待ち合わせ
最初の目的地である「タオルの工場」に向かう

 

タオル工場での話は次の話にするが

 

その工場からの帰り道
昼の12時ごろ
また、何となく霧が晴れきっていない
町全体がボヤ~っとしている

 

空は完全に晴れている
晴れきっていて、昼になってもまだボヤ~っしている?

 

これは、ひょっとしたら
霧ではなくて、スモッグか?

写真は、上海の町を分断する大きな川、“黄浦江”にかかる橋を渡る時
前に走るおんぼろトラック

 

ボヤ~~っとしているのが分かりますか?

 

そのおんぼろトラックを見て
一緒に行ったGRIT!吉田君が
「あの車、僕の車と同じだ」と、唐突に言った

 

彼の乗っているのは、ローバーの“ディフェンダー”という珍しい車
珍しいと言っても、希少価値があるという意味ではない
滅多に誰も乗っていないという
イギリスの軍用車
きわめて乗り心地の悪い、よっぽど好きな者でないと乗らないという珍車なのだ

 

その“ディフェンダー”のトラック版が、上海ではおんぼろトラックとして活躍していた
それを見つけた吉田君の複雑な表情が面白かった

 

夕方、今度はわが社のメイン銀行の上海支店を訪れた頃には
霧?も晴れ
上海の摩天楼が素晴らしくキレイに見えた

 

私たちが訪問した銀行の上海支店は、このビルの19階にあった

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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