谷 好通コラム

2018年12月07日(金曜日)

12.07.今日は、車の撮影日

今日は、年に二三回はある車のツヤ撮影日です。
新車種を定期的に撮り足して行き、レパートリーを増やしていきます。
特に今回は、
企画チームに世代変りがあったので、
赤嶺デザイナー、細村デザイナー、本多デザイナーなど
新しいメンバーにKeePer流の車のツヤ撮影が出来るようにするのも目的です。

 

デザイナーさんを直接に雇用したのは10年以上前のことになる。
それまでは当たり前のように、広告代理店、あるいは印刷屋さんの営業に、
こちらの販売促進策の意図を話して、
印刷物の制作を依頼して行ったものだが、
実際に絵や文字にする例えばデザイナーさんに話をする訳ではなく、
すべてを営業さんを通して伝えるので、伝言ゲームのように間接的で、
微妙に自分の意志が実際の絵や文字に反映されないまどこしさがあった。
それでも、宣伝広告というものは独特のものがあって、
デザイナーへの指示も特別な専門用語を知っていなければ
言葉も通じない特殊な世界の人達のような気がしていた。
しかし、間接的コミュニケーションに対する欲求不満は貯まる一方で、
ある広告代理店と決別することがあったのを良い機会に、
デザイナーさんを直接、募集してみたら、
びっくりするほどのいっぱい応募があって、
その中から若い女性のデザイナーさんを一人採用した。

 

最初の頃は、どれくらいの仕事があるのか分らなくて
恐る恐る一人のデザイナーさんを雇ったのだが、
仕事をやりはじめたら、どんどん仕事が片付いて、
たくさんの人の要望に応えていたらどんどん仕事が増えて、
次から次へと仕事をやっている内に、
すぐにデザイナーさん一人では足りなくなり、
気が付けば三年後には8人になっていた。

 

直接、販促物を造るデザイナーと話をするので、
造ったものに自分の意志がリアルに反映されていて、
たとえ食い違いがあったとしても、
その修正が素早く出来て、
あのまどろっこしさが全然ないのが気持ち良かった。

 

デザイナーさんに直接仕事をやってもらうようになるには、
どんな印刷物を造るかを自分で考えなければならないし、
文章も全部自分で考えなくてはならない。

 

しかし、
言葉を造るコピーライトと、
ディレクションは自分でやることを覚悟できれば、
気の合うデザイナーさんを直接雇って、
自分の思った通りに使っていくのは、
圧倒的に速いし、結果的にすごく安いし、
なんと言っても圧倒的にいい仕事が出来る。
ただ、
デザイナーさんは手に職を持つ職人さんのような面があって、
一人前の技術を持っていれば、
どこに行っても通用するので
独立心が強く、常に変動することを覚悟しなければならない。
しかし、デザイナーさんはそれぞれに持っている持ち味が違うので
ある程度の世代変りは、寂しい面もあるが
無くてはならない新鮮さの更新と考えれば意味も出てくる。

 

それに、KeePerの考え方に合っている人もいて、
長い間一緒にやってくれているデザイナーさんたちもたくさんいて、
おかげで、強力な体制がまた出来つつあります。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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