谷 好通コラム

2003年01月08日(水曜日)

613話 12月年末の饗宴

昨日はまた、訳の分からんことを書いてしまった

 

正月明けからずっと、ほとんど事務所にいて
朝から晩まで電話をしたり、人に会ったり
今年は、スタートダッシュをしようと頑張っている

 

事務所にいると、仕事はすごくはかどるのだが
深くものを考えることが出来ない
だから、そろそろ外に出たくなってきた
このコラムの方も、かえって仕事のことを書きたくなくて、漠然としたことを書いている

 

今日は気を取り直して
仕事のことを書こう

 

去年の年末は最後の最後に追い上げて、新記録の718万円を上げることが出来た。
みんな、「やったやった」と大はしゃぎである。全国のチェーン店からも、かなりいい成果の報告が続々とFAXで入ってきている。
みんな浮かれているが、そろそろ、あの饗宴の興奮も醒めてきていて、冷静な意見を書いても良さそうなので、刈谷快洗隊の12月を客観的に考えてみたい。

 

洗車売上げ718万円、
板金、オイル車検などの売上げ144万円、粗利約48万円
売上合計862万円、粗利合計766万円(ケミカル・水道代をすべて経費と考えた場合)
経費はまだ出ていない。
が、しかし、年末6日間の応援部隊を勘定に入れなければ、480万円ぐらいの営業利益は出ているであろう。12月単体としては、素晴らしい結果であったことには違いない。

 

冷静に考えてみる。最も洗車需要の少ない1月、2月が、収支トントンか50万程度の赤字。3月から11月までが、毎月50~100万程度の黒字。ここまでで、450~600万ぐらいの黒字。
そして最後の12月が400万の黒字ぐらい、これが今年のパターンである。通年で、1000万の営業利益に届くかどうか。

 

しかし、ここにはオーナーである私の報酬は入っていないし、管理機能を持つ本社の経費も入っていない。しかし、本社、あるいは社外研修生の研修収益も入れていないので、差し引きトータルすると赤字にはならないが、利益が相当減ることは間違いない。

 

刈谷快洗隊は、パイロットショップの性格を持たせているので、実験的に随分無駄なこともさせている。だから、ここまで言うのは酷であることは解かっているが、決して驚異的な利益を上げているわけではないのだ。

 

今年から快洗隊は完全な独立採算にする。
パイロットショップの冠詞を取り去って、単に小売業の一店舗としての営業に入るのだ。
そして、2ヶ月に一店舗のペースで直営店を増やしていき、今年中に何とか5店舗にしたい。
採算が取れ、儲かる洗車屋を世の中に広める力を持つことこそが、洗車に関わるあらゆる人たちに対して、最も貢献できる道であると考えたからだ。

 

刈谷快洗隊、改善すべき点はまだ山ほどあるのだ。
まず12月は月中盤までの悪天候でかなりのダメージをこうむったが、これは通年に言える事であり、洗車の最大の弱点は「雨に弱いこと」。
現在の雨対策は、アルバイトなどに「待機時給200円/h」を払って帰ってもらうことにしているが、これは若干の経費節減になるしかない。
12月に限っていえば、雨の日でもかなりの洗車あるいはコーティング目的の来店があったが、平月には、それも難しいであろう。
これを解決するポイントは、第一に「2日間預かる5万円以上のコーティング」と考えている。これはニッチな層に応えるもので、広告活動が絶対必要となってくる。
2日間預かるところがミソで、予約商品である高価格コーティングは、その日雨が降っていても、次の日が雨の予報になっていても、かなり高い確立で持ってきてくれることは、昔の「クリーンベース」で経験済みだ。現在の快洗隊では“パーフェクトシールド”が、それに当たる。
クリーンベースでの実績を考えると、販促の手法さえ間違わなければ、月20~30台は確保できる。100万以上の収益を、雨の日に関係なく底上げできる計算だ。

 

もう一つ、雨に関係ない収益源をということで「ファブリカ」という板金チェーンを始めた。11月の末に入会して、12月は30台・114万円の板金が入った。始めたばかりで色々なことに経費が掛かってしまい、まだ有効な収益にはなっていないが、今年になって定着してきたら楽しみで、月60万以上の収益を確保するのが当面の目標だ。
両方合わせて160万以上の収入と、逆に月70万の経費が発生し差し引き月90万の改善。これは、晴れの土日に集中する洗車とは関係なく、全体の底上げになるはずだ。

 

もう一つの改善点、雨の日対策とは逆に、洗車集中時の効率化対策。
洗車、コーティングなどは、徹底的に晴れの土日に集中する。
洗車商品が必要商品ではなく、欲求商品であることを考えれば、これは当然である。いかに集中する晴れの土日に、高品質な洗車商品を効率よく販売できるかどうかは重要な問題だ。需要は十分にあるのだから。
スタッフが必死に作業をしても、店内がごった返しておりなかなか車が仕上がらず、長い時間待たされたりすると、最も繁盛するべき晴れの土日は、辛抱強いお客様だけになってしまう。その店が繁忙期に来店客のすべてを、待ち時間が短く満足させられる
能力を持っているとしたら、晴れの土日は、平日の5倍程度の来店となるであろうと想像される。これは決してオーバーではない。スーパーだってそれぐらいの場合もあるのだ。
この客数を、短時間に確実にこなせたら、晴れの土日の売上げは15万円以上アップすることは確実だ。月に土日あるいは祭日が平均9日で、そのうち5日が晴れであったとしたら、月75万円以上の上乗せが可能になる。経費の上乗せが月25万発生したとしても、営業利益として月50万の改善である。

 

雨の日対策と、土日集中対策の両方で、月140万ぐらいの改善
現状が月平均80万ぐらいの営業利益ならば(本社経費抜き)、月220万、年間2640万円の営業利益となる。これなら立派な営業成績である。万々歳である。
・・・・・
本当にそんなにうまく行くものか。いいではないか!
私は「獲らぬ狸の皮算用」が大好きである。こんな風に慣れたらイイなぁと夢を描きながら、頑張ってやっていくところに光が見えてくるものだ。目標は高いほうがイイ。
掲げた目標より高い実現はあり得ないのだから、うんと高い目標を持って、しかも、実現できる具体案を着実に積み上げていれば、本当に出来てしまうことだってあるのだ。私は「獲らぬ狸の皮算用」が出来ない人は、夢がない人だと思う。

 

土日集中対策、実は快洗Bossがその具体策の一つであったのだが、もう一つ肝心な要素を見つけたのだ。それは、年末の最後の日大晦日であった。
話が長くなるので、とりあえず今日はここまで。
大晦日に見つけたとっておきの対策は、また明日書きます。

 

この親子、快洗隊の未来に賭けようとしている

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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