2002年08月28日(水曜日)
504話 宇宙都市みたい
上海の都市高速(無料)を走っていると
色々な風景
特に、変な格好をしたビルをたくさん見ることが出来て
飽きない
上海は、ここ2~3年で劇的に変わっているという
街角にいっぱい並んでいた露店も
すっかり姿を消してしまった
3年ほど前に
APECの総会が、上海で開催され
その時に
不法占拠の露天が一斉に撤去されたのだそうだ
そして街には
巨大な高層・超高層ビルが次々と建設され
その有様は
まるでニューヨークのマンハッタンのようだ
(もちろん、マンハッタンを見たことはないが)
以前に上海を訪れたことのある者は
その変わり様に驚嘆するという
また
そのビル達
それぞれに個性があって、すごく面白い
※まるで、発射台でスペースシャトルが打ち上げを待っているようなビル
※白と金色のめずらしいツートンカラー
金色の部分は、窓ガラスの部分に金箔が張ってある
金箔は、極端に薄くなっていて、数10%の光を透過する
ちょうどUVカットのフィルムのような働きをして
宇宙飛行士の
ヘルメットのバイザーにも貼ってある
紫外線を有効にカットするので
その金色のビジュアルと
実用性から
理屈には合っているが
それを実際に使用したビルは、初めて見た
※子供に未来都市の絵を描かせると、必ず出てきそうな形のビル
上海のビルは
短期間に急激に建設されたので
一つ一つのビルを設計するのに、時間がかけられていないのではないか
と言っても
雑に設計されているという意味ではない
デザイナーが、思った通りにデザインした設計が
たくさんの人によって
時間をかけて吟味されると
たいていは無難な方向に行くものだが
その関門を通り抜けずに
そのまま建てられてしまった
だから
デザイナーの自由な発想が
“形”になってしまった
そんな風に想像してしたのだ
実は、上海の急激な変化・近代化の
原動力の源は
この辺にあると考えた (次の話に続く)