2002年08月25日(日曜日)
502話 上海《M》の苦悩
ここからは、名古屋に帰ってきてから書いたものです
先程、給与計算が終わって
書きたくてウズウズしていたことを、また書き始める
※上海での素敵なこと
3日目は、いよいよKeePreを
作業も含めて紹介する日
朝から気合が入る!
私も作業に参加できるように軽装で出かける
今日の中心になるのは
開発部、部長の《M》
その《M》はもうツナギになっている
ハナッからやる気十分である
が、《M》の様子がちょっとおかしい
時たま苦しそうに、しかめっ面をするのだ
訳を聞いたら
「○ンコが出ない、上海に来てから一回も出てない」
と、言う
・・(○は「マ」ではありません。「ウ」です。 !(^^)! )
私達は上海に来てから、中華料理ばかり食べていた
彼は
その中華料理に必ず入っている「油」に
胃がやられたのだと言う
それで、便秘になったと
私には理解できない
私は生まれてこの方、便秘をしたことが無く
ここ20年以上、○ンコが出ない日は1日もない
毎日必ず出るのだ
その苦しそうな表情に同情はするが
「大丈夫か?」と聞くと
《M》は「頑張ります!」とだけ言う
その表情は、KeePre“上海”大作戦の直前に
悲壮感すら漂い、闘い間際の緊張感を
なおさら、かき立てるのであった
午前中は、色々なもののセッティング
《M》と、Dr.サンコン、頼さんの3人で一生懸命やる
外はすでに35゜Cを越している
私は、見ていると口ばかりが出て
かえって、主役の《M》の邪魔になるので
ほとんどの時間、事務所で待機
(ホントに申し訳ないとは思ったけど、事務所は涼しかった m(__)m)
準備はかなり難航した
2週間ほど前に
名古屋から上海に送ったダンボール3箱の荷物を
その日までに、結局、税関を通すことが出来なかった
あるのは、皆で手分けして持ってきた
少量の製品だけ
しかも
特に、現場は、絶対的な水圧(水量)が足りなくて
一つの目玉
「スーパー泡ジェット」から、硬い良い泡が出せない
苦労しながらも
とりあえずOK!
午前中はそこまでで
「実演は、食事をしてからにしましょう」との
石化集団の“夏・総経理(社長)”の一声で
豪華“中華料理店”へ
《M》は悲惨であった
力を振り絞って準備を終え
いざ一服となったら
すぐ
目の前に、脂っこい豪華中華料理が、またズラッと並んだ
《M》の一層苦悩の表情は哀れであった
しかも、上海空港からのバスの中で
あの美人のガイドさんから
「中国では、タバコとか料理を勧められて、断るのが、一番の失礼に当たります」
と、聞いていた
それを知ってか知らずか
夏・総経理は、《M》にしきりに料理を勧める
夏さんに勧められて
《M》は、ジッとその料理をにらみつけ
一呼吸おいて
一番小さそうなのを、つまんで、パクっと口に入れる
その姿は・・・
しかし、後で
「あのスッポンのヒレの切れっぱしは、うまかったなぁ」
うっとりと、しかし悔しそうに、惜しそうに言っていた
その午後からの
デモンストレーション
「KeePre」
それに続く「クリスタルKeePre」などなど
作業の実践は、まさに感動であった
途中からスクールになってしまったのである
(その話は、また明日のコラムでじっくりとやります。お楽しみに)
※
《M》もそうだが、うちのスタッフはいざ本番という時に
すごい力を発揮する
まったく頼もしい奴らである
その日の夕食は
日本から、夕方飛んできた「可児」さんとご一緒して、また皆で食べた
その可児さんの計らいで
「日本食はどうですか?」と
上海に来て初めての日本食になったのだ
それを聞いた《M》は、顔いっぱいの笑顔
食べる、食べる
嬉々として、豆腐とか、コロッケとかを夢中で食べていた
便秘であったはずだが
《M》は
この上海旅行で
一番活躍した主役の一人
それにしても、連続中華料理にここまで弱いとは
彼の苦悩は、これからも続くのかもしれない
※この日の上海は、今年最高の暑さであったそうだ
あと2話(3話?)、上海での話が続きます。
明日から
上海で考えた洗車のこと、上海の発展のことについて書いていきます