谷 好通コラム

2002年07月27日(土曜日)

478話 そういうタイプ

このところ、キーパータイムスへの原稿を
ひたすら一生懸命書いていた
一つは書き終わったのだが
今日中に書き上げなければならない重要な原稿がもうひとつある
朝から、そのストーリーが頭の中でぐるぐる回って
大体、構想はまとまりかけているのだが、一行目がなかなか書けないでいる

 

このまま悶々としていても
ラチが明かないので
気分転換に、関係ない話をひとつ書くことにした

 

 

 

人は疲れてくると、たいていの場合、“休む”
体を動かしすぎて、体にダメージが来ている時には休養が必要だ
これは物理的に必要なことで
無理をし過ぎると、体のどこかがボキンといってしまう

 

私の場合は、特に足に来るわけで
何しろ今の体重91kg
完全に太り過ぎで、ただでさえ弱い足に過剰な負担を与えている

 

「やせなきゃなぁ」と、毎日思うのだが
中国で作られた有害なやせ薬で
多くの人に障害が出て死者まで出ている、というニュースを見ると
「そこまでして、痩せたいのかねぇ、よう、わからんな」
と、人ごとのよう

 

足は無理をかけすぎると、後々までダメージが続くので
休ませるようにしている
若い時はそれほどでもなかったが、今は極力そうするようにしている

 

では
休みの日にジッとしているのか
イエイエ、とんでもない
足を休ませるように心がけるのであって
本人自体は、決して休養したりはしない

 

というより、私は、休むことが“出来ない”。
“嫌い”なのだ、休むことが
私は
ジッとしているのが大嫌いで、ものすごく苦手なのです

 

そういうタイプなのだそうだ

 

多くの人は、くたびれたら休んで休養するようだ
一日中家で、ボォーッとテレビを見たり
どこかに出かけても、行った先でのんびりしたりする
そして、しばし仕事のことを忘れて
ストレスを発散するのだそうだ
多くの人は

 

私はそれが出来ない
家でジッとしていても1時間も持たない、イライラしてくるのだ
仕事が休みだからといって、朝遅くまで寝ていることもない
むしろ、いつもより早く目が覚めてしまう

 

「遊ばなくっちゃ!」
それも静かな遊びではなくて、出来るだけ激しく遊びたい
肉体的に激しくということではなく
精神的に、激しく遊びたい

 

釣りは30分で飽きてしまう

 

ゴルフは、ちっぽけな玉を自分で打って、それを追っかけて歩き続け
それを穴に入れる
知的なスポーツらしいが、私は考えただけで、だめだ

 

テレビを見ていても、CMが嫌いなので
CMのたびにチャンネルを変えるので、何を見ているかさっぱり分からず、つまらない

 

ドライブは、土日の高速道路にはサンデードライバーがいっぱいで
危なくって気持ちよく走れないから、かえってストレスがたまってしまう

 

買い物?どこが楽しいのか。私には理解できない

 

山歩きは、若い頃やったことがあって大好きだったが、今はとても無理で
20年ほど前に断念した
アウトドアー?山に行って飯作って、食って、寝る?
何が面白いのか、やったことないから分からない

 

 

やっぱり休みの日は、サーキットに行って
クタクタになるまで、走るのが一番面白い
一番エキサイティングで
頭の中真っ白。
特にレースの時は、アドレナリン大放出で
なんと言っても一番面白い
それに
レース走行は、意外と、クラッチを踏むだけの左足には負担がかからないのだ
そういう意味においても、私にとっては最高である

 

あとは、ガンシューティングか
これも大好きだが、日本では出来ないので残念である

 

映画も大好きだが、つまらない作品に当たってしまうとガッカリする事もある

 

本を読むか?
これを書くようになったら、読むより書くほうが楽しくなってしまい
最近、読む本がかなり減ってしまった

 

稀有ではあるが、それでも何もやることがなければ
ボォーッとしているより、いっそのこと仕事をしていたほうが、楽しい

 

 

完全にフリーになる時間はかなり少ない
移動そのものも激しいが、その移動中も必ず何かやっている
いつも必ず仕事のことを考えているか、話しているか、書いている
今日土曜も、明日日曜も仕事
経営者としては当たり前のこと
労働時間だけで考えれば、割りのいい職種ではない

 

だから、フリーの日は貴重であり
のんびりなんて、勿体なくってやってられない

 

 

こういうのは、私がそういう“タイプ”だから、だそうだ

 

休んでストレスを解消するタイプではなくて
私は、刺激のあることをやって、ストレスを発散するタイプなのだそうだ
ただ単にそういう“タイプ”なのだそうだ

 

そう考えると
一番刺激的なことと言えば“仕事”
だから、私は仕事が好きなのだろう
日程が詰まって、追い詰められるとつらいとは思うが
それでも、それすら楽しんでいるところもある

 

そういうタイプなのである
生前のオヤジからよく言われた
「たまには、のんびり休めよ!倒れちゃうぞ」と
しかし、仕方がないのだ
私は激しい刺激を受けたほうが、ストレスが発散できるタイプなのだから

 

そういうタイプの人間を何人か知っている
一昨日、「こいつもそうなのかな?」と、思わせる奴がいた
彼は、店の責任者で
朝、開店30分前に店に出てきて
夜、閉店後しばらく店の子達と話をしたり、資料を作ったりで
毎日十数時間働いている
しかし、多時間の残業は禁じているので、本人は決して残業をつけない
本人は否定しているが、みんな知っている

 

定休日にも、仕事を依頼すると平気で出てくる
※今週も定休日、また撮影であった

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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