2002年05月18日(土曜日)
420話 代行店会議の日
今日は、全国から代行店さんが集まって
新しい商品に対する勉強会であった
今年の会は人数も多くなりそうであったので2回に分けたのだが
今日はその2回目
23人の方に、北は函館、南は福岡から、集まっていただいた
いつもは全国に散らばっているスタッフたちも、朝から集まって
最後の打ち合わせをじっくりやったのだ
準備万端と思いきや、最初からつまずいた
集合したトレーニングセンターでの椅子の数が足らなくなってしまったのだ
参加していただく方たちの名簿が不十分で
掌握していた数よりも、実際に参加された方のほうが多く
仮の席まで作ったが
スタッフは全員立ち見となってしまった
それでも、実際の作業を手分けして見ていただく段になれば
みんなお手の物
手際よく、作業を説明しながらプログラムをこなしていく
さすが百戦錬磨の戦士たち
惚れ惚れするような手順と、分かりやすいはっきりとした解説
唯一の誤算だったのが
私の出番、快洗Bossの説明の時、Bossの緊急停止装置が働いてしまったこと
作業中にうっかりスタッフが触ってしまったのだ
そのあと、慌ててBossのスピード上げてしまい
不十分な動きになってしまい、まともな説明が出来なかった
説明開始直前に作業手順を若干変更することにしてしまったための不可抗力
事前の予行演習は絶対やっておかないといけないな、と反省のシーンであった
それにしても一番肝心なBossの説明でのポカは痛かった
1時間半あまりの実演を、皆さん熱心に見ていただいた後
刈谷快洗隊を見学する
そのまま刈谷駅の近くの会議場まで行ってしまうので
皆さんそれぞれの車に乗っていくことにする
全部で10台あまり
快洗隊の駐車場に止められる台数ではないが
ほんの10分だけの見学のつもり
一時的に路上駐車すればいいか、と思っていた
ところが
現場に到着してびっくり
店の前にパトカーが赤色灯を回して止まっている
たまたま交通違反の車を捕まえたらしい
パトカーが目の前に止まっている後ろに
いくらなんでも10台以上の路上駐車をするわけにはいかない
しょうがないから
駐車場に詰め込むことにした
この辺からペースがおかしくなってきた
時間をかけて、無理やり駐車場に全部の車を押し込んで、快洗隊に行った
快洗隊は、午前中の雨天から一転、午後から晴天になったため
かなり混雑をしていた
これはこれでいい場面を見ていただけることになったと喜んだ
そして、トレセンでのBossの中途半端な動きを、実際の快洗隊で
まともな状態で見ていただけると思っていたのだが
たまたま、みんなの目の前で洗車作業をやっていた新しいアルバイトの子
おかしな作業をやっていた
「何でそんなことをやるの?習ったことと違うんじゃない?」と、聞いても
チンプンカンプンの返事
そろそろ、私の頭はエントロピー状態になりつつあった
今度は無理に押し込んだ車を、長時間かかって順番に引っ張り出し
会場についたころには、もう予定時刻から1時間ぐらいの遅れになっていた
2時間ぐらいのつもりで考えていた話を
無理して1時間に短縮して話す
自分でも何を話しているのか、良く分からなくなってしまうのを感じながら
無理やりにエンディングに持っていく
もうハチャメチャ状態
傍から見ると、そうでもないと写っただろうが
私の脳みそはグチャグチャになっていたのだ
たくましいスタッフの説明風景と、熱心な皆さん
足の先から、疲れが押し寄せる
とりあえず終わるには終わったが
わざわざ遠くから来ていただいた方のことを思うと、申し訳なく
チョッとしょげた
会が終わってから・・
大半の皆さんが帰ってから
悲しい知らせが届いた
福山の快洗隊チェーン店
ジョモネット山陽“御幸快洗隊”の立役者
山本次長が急逝されたという
大変、情熱家であって、明るい方だった
私たちの考え方に共感していただき、情熱を燃やしていただき、多くの困難を越えて
元売りさんの直系会社でありながら快洗隊を実現した
先日の全国チェーン店会議にも出席いただいた
お顔と、声と、表情と、情熱をはっきり覚えている
そして特に、あのやさしい目を覚えている
信じられない・・
子供さんのサッカーの試合のグランド整備をしているときに
突然倒れ、急逝されたと聞いた
わが同志、情熱の山本さん
ご冥福を心からお祈りします。
そして、ご家族の方、多くの皆さまの悲しみに対し
心よりお悔やみ申し上げます。
私は怖い
自分が突然死んだら、どうなってしまうのか
私が死んでも、みんなの幸せに変わりがないのなら、私はかまわない
ほんとにそう思っている
でも、何か悪いことになったら
と思うと
身がすくむほど恐怖が走る
心の芯から“怖い”と思う
ムチャするのは私の勝手だが
勝手に自分の寿命を縮めて、それが誰かの不幸に繋がることがあるとしたら
・・・耐え難いことだ
反省せねばならないことが私には山ほどある
頑張ることは、時には控えなければならないこともある、ということだろう
珍しくそんなことを、しみじみ思った
不意に来た突然の自らの死に
山本さんの無念を思うと、胸が締め付けられ
目頭が熱くなる
悲しい