谷 好通コラム

2002年04月03日(水曜日)

388話 Bossを入れたら

刈谷快洗隊に、快洗Bossを2台入れた

 

快洗隊とは
ガソリンスタンドで一般的に行われている洗車では、満足できず
仕方なく自分で洗っていた「層」
あるいは、磨いていた「層」
そんな客層にターゲット合わせて
上質な「洗車」と「磨き」を気楽に注文できる店として作った「実験店」である
値段は少々高いが
良い洗車をしてくれる店として、すっかり地域に定着した

 

オープンしてから3年半
毎年、前年を上回った数字を出し、今ではすっかり安定した経営をしている

 

毎年、売上、利益とも上昇してくるのだが
いかんせん188坪の狭い店舗
土日のたびのラッシュで、お客様の待ち時間がどんどん伸びてきた
すでに土日の洗車売上は、23~5万円ぐらいで頭打ちになってきている
平日が徐々に伸びてきた分
全体としての成績はまだ上がりつつあるが
洗車という商品が、個人ユーザーが90%以上のものであり
個人ユーザーにとって、来店に一番便利な土日が伸びなければ
もうそれほど、全体の伸びは期待できないと考えていた

 

いかに「質」を落とすことなく
「作業時間の短縮」を実現し、「待つ時間」を短く出来るかが、ひとつの課題であった
それが快洗Boss開発の第一の動機であり、テーマであった

 

約1年前の提案から始まり、さまざまなアイデアを出し
試作機が出来てからも
何十箇所という改善提案を出し、工場の設計の方にはさんざんご苦労いただいた末
何とか生産ラインに乗せるまでにこぎつけた

 

実際に、テストで作業を繰り返してみると
作業効率は著しく向上した
今までの倍近い効率を上げることが出来る
スタッフの労力も半減出来た

 

もちろん、洗車のクォリティは全く落ちていない
「極上手洗い洗車」を名乗っても、なんら恥ずかしくないで出来上がりである

 

「極上の品質そのままに」
「今までよりも、ウンと早くできる」
「100円だけだが、少しお安くなった」
お客の立場からすれば、願ってもないハズの改善なので
私たちはそれなりに自信を持っていたが

 

しかし、最後まで引っかかっていたのが
お客様の「感じ方」
「車を機械に入れて、手洗い洗車をする」という一見矛盾したことを
お客様がどう感じるのか
「やってみなければ分からない」
不安であった

 

本当に、手で洗うための機械であって
車を擦るものは、機械には何も付いていませんよ、ということを
お客様に見えるように
快洗Bossの横っ腹には、大きな穴まで空けてあるのだ

 

それでも心配すればするだけ、不安はあった
そして、3月26日より実際に快洗Boss2台を稼動させて営業した

 

驚いたことに
お客様の反応は、一様に好意的であり
反発は全くなかった
あっけないくらい、何の抵抗もなく受け入れてくれた

 

当然のことながら、作業効率は飛躍的に上がり
お客様の待ち時間も大幅に短縮された

 

平日で13~4万円の洗車売上、オイル交換のメンテナンス収益が少々
人員は4人

 

先日の土曜日曜は“黄砂”が去った後で
それほど来店客が伸びず、両日とも洗車は20万円ちょっとであった
人員は5人と6人
スタッフと言うには
その疲れ方が「20万円の洗車をしたという実感が全くない、楽だった」と
今週の土日
お天気さえ良ければ、どこまで行くか、非常に楽しみにしている

 

快洗隊は火曜日が定休日なので
今月は26日が稼働日数になる
土日祝日が10日、雨の日が2日あるとして、8日×26万円=208万円
雨の土日が、2日×7万円=14万円(雨の日でも本当に、これぐらいはあるのだ)
平日が16日、雨の日が4日あるとして、12日×13万円=156万円
平日の雨の日、4日×4万円=16万円

 

208万+14万+156万+16万=394万円
ここまでが通常洗車商品で
途中でハードシールド、下回り防錆処理などスポット商品が入ってくる
そして、メンテナンス商品が加わって
450~500万円ぐらいの収益が平月に実現できるようになる、とすると
経営者としては、(^^♪ !(^^)! になる。

 

20代前半の社員3人と、平日1人と、土日に数名のアルバイト
地代19万円の188坪の店舗
オイル交換などのメンテナンス作業は、まだ始めたばかり
まだまだ伸びていくだろう

 

「取らぬ狸の皮算用」とは、私の得意技
しかし、すでに近い数字には来ているので
決して絵空事ではない
何ヶ月かあとには、必ずそうなると思っている

 

こんな店をいっぱい作りたいと思って、がんばりま~す

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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