2002年03月22日(金曜日)
379話 なんだこりゃ~
先日、福岡に行ったとき
傑作なものを見た
何枚かのサラ金の看板、そのコピーが面白かったのだ
その1
「史上最強キャッシング」
必ず融資が私たちの仕事です。
[楽●堂]
※金を貸すのが私たちの仕事、そして、しっかり取り立ても私たちの仕事
もちろんバッチリ金利を取るのも私たちの仕事です。か?
その2
「あなたとしっかり法律守ります」
ゆとりある月1回の返済、月1回の定額返済
[ひ○子クラブ]
※あなたと法律を守る、ということは
あなたが法律を守らなければ、つまり支払いをしなかったら
私も法律なんざあ、守りませんからね。
[ひ○子クラブ]とは、傑作です。
その3
「お客様第一主義」
信頼と!優しさ!で、即日融資
金利大幅引き下げ中
[ライフ▼△ート]
※金利大幅引き下げ中とは、元々どんな金利だったのであろう
これは大手サラ金風のあまり面白くないコピーである
世の中には、こんなアホらしいような看板に釣られて
馬鹿高い利息の金を借りる人がいるのだろうか
世の中なんでもあり、とは言え
ここまで馬鹿馬鹿しい、空虚な看板がまかり通っていいのだろうか
とは言っても
天下のテレビコマーシャルでも
「はっじーめーての○コ▼」
とか
「借りすぎにご注意ください」
とか
「無理の無い返済計画を」
とか
サラ金が、そんなこと思ってるわけ無いだろ、と思うような
耳をふさぎたくなる様な
ムカムカしてくるコマーシャルが
白昼堂々と流されている
子供とか若者に対する悪影響は、エログロよりよっぽど深刻だ
高利貸しにつかまったら、滅多に逃れきれるものではない
そんな身もよだつような美辞麗句
よく考え出すものだと、つくづく感心する
しかし
考えてみれば
私たちの商売でも、ガソリンスタンドでも、あるいはどんな商売でも
決して悪質ではないにしろ
普通の洗車しか出来ないのに
ついつい
「すばらしくキレイ」で
「プロ」で
「専門店」で
「得意」であって「安く」
「自信があり」
「ピカピカ」で
「超」であって
「一番」である
そんな言葉を不用意に使って
「狼がきたぞ!」の羊飼いの少年に、なってしまってはいないだろうか
こういうことから
たとえ、どんなに本物を、一生懸命作り上げても
消費者から
「またか」「ここもか」
で、信じてもらえなくなってはいないだろうか
努力して
本物を作り上げた上で
本当のことを言い続けても
大したものでもないのに
適当な美辞麗句を並べて客引きだけを考えるものと
一緒にされてしまうのは
つらい物がある
このサラ金の馬鹿馬鹿しい看板を見るにつけて
更に、わが身を戒める思いであった
今日、やっとSONAXキャップが航空便で届いた
シートクリーニングセット、美装セット、パーツクリーナーなど
SONAX関係商品のインセンティブとして
SONAX本社から戴いたもの
何と、全部で2000個もある
※届いたキャップがうれしくてハシャグ、本物を愛してやまないわれらが仲間たち