谷 好通コラム

2002年02月03日(日曜日)

348話 大好きで通す

私の名前「谷 好通」

 

「好通」は
「好きで通す」と自分では読む

 

親父によく言われた
「“好きで通す”とは、エライ名前をつけてしまった。
お前は、何でも自分の好きで通してしまう。
親の言うことなんか、一つも聞かん。」

 


「そりゃあ、俺が付けた訳じゃないし、親が付けたんだから
しゃあないわねぇ」
言い方がなんとも、にくったらしいガキであった

 

親父は三重県の菰野町出身
尋常小学校を出てから、名古屋の会社に勤めた
プラスチックの成型機のメーカーの技術者
最後は、500人の会社に成長したその会社の取締役であった
学歴が無いのに、たたき上げで出世を極めた人だ
親父が若い頃
1度だけ、その会社がイヤになってか、辞めてしまったことがある
そして、町工場に一時勤めた
じきにまた、元の会社に戻ったのだが
その町工場に勤めていたときに、たまたま私が生まれた
私の名前は、その町工場の社長が付けてくれたそうだ

 

親父が、気持ちの迷いから会社を辞めてしまい
チョッと間だけ違う会社に勤めた時に
私が生まれ、その縁で名前が付いた

 

「好通」とは、同じ名前の人にいまだに会ったことが無い
私は昔からガソリンスタンドに勤めていたので、たくさんの人に会った
多分、何万人もの人に会ったが
同じ名前の人とは、出会わなかった

 

「好きで通す」
私は、自分の名前が好きだ

 

取り方によっては、わがままな名前と読めるが
「何でも大好きで通す」
この上ないポジティブな良い名前だと、自分では思っている

 

確かに変わった名前であるので
よく間違われる

 

一番多いのが「谷 好“道”」
「好きな道」とは、「スキミチ」と読んで、ちょっとイヤラシイ感じがする
しかし、約1/3の確率で、こう間違えられる

 

次に多いのが
「谷好 通」
「タニヨシ トオル」
“通”を、“みち”とは、どうも読めないようで、“トオル”と読まれるのだ
こう間違えられる事も、結構多い
健康診断などの時
病院で「タニヨシさ~ん」と呼ばれる
もちろん私は、「は~~い」と応える

 

なかなか「タニ ヨシミチ」とは読んでもらえない「谷 好通」
私はこの、チョッと読みづらい名前が、好きである
好きで通しているのである

 

今日「レーシング・オン3月号」を買った
12月2日のMINEジュニア耐久レースのとき
一緒にチームを組んで走ったモータースポーツジャーナリストの大串さんが
私たちの事を書いてくれたと聞いていたので、大喜びで買ったのだ

 

見てビックリ大きな写真つきで紹介されている
嬉しいやら、恥ずかしいやら

 

 

ところが、その記事の中の写真の説明に「谷好選手」とある
私は嬉しくなってしまった
私の名前の勝ちである
プロの人にまで誤植させてしまうとは
全くアッパレというか、お見事な名前である
「谷 好通」
「何でも大好きで通してしまう」この名前、大好きです
名付け親の、町工場の社長さん
ありがとうございました。

 

そして、その間違いに気が付いて
わざわざ、このサイトの「掲示板」にお詫びの投稿をしてくれた大串さん
なんと誠実な方だろう
ありがとうございました。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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