2002年01月17日(木曜日)
333話 恐ろしい雨の日
今日午前中、今年初のワンデースクールで講習をした
スクールで喋るのは、ほぼ1カ月ぶりだ
年末は、皆さん店の方が忙しいので、スクールは中旬までで終わる
正月も、スクールが始まるのは中旬から
だから、年間でこの期間だけ
スクールは1カ月のお休みとなる
1カ月ぶりの話は、毎度のことながら、最初少しだけドキドキする
私は何を話すか、前もって考えおく方ではない
話す直前10分ほどから、気持ちを思いっきり集中して
導入部をイメージする
あとは、話し始めてから
その時の成り行きと、その場の雰囲気で、内容が変わっていく
話の根本の趣旨は全く変わらないが、その表現の仕方がかなり変わる
その時々の、一番新しい話題を生かした表現が出来たら、と思っているから
初めから終わりまで、同じ話をすることはない
間がたくさん開いてしまった新年の最初の話は
その間に
いろいろ沢山の事があるので、話したいことが沢山ありすぎて
かえって集中しづらいのだ
今年最初の話
出席の皆さんにとって、どうだったのか
私に推し量るべくもない
しかし、とりあえず全力でやれた
それだけは確信できる
今年も1年、どのスクールも、いつも100%全力で話をしていこう
昼からの実習は、鶴見新任部長に任せて
新快洗隊の候補地を見に行った
なかなかイメージに合致するものはない
むずかしい
都市高速を使って行ったのだが
今日は雨が降っていて、けっこう怖かった
何が怖いか
雨の日は、みんなの運転が大変怖いのだ
皆さん、雨の日でも、晴れの日とほとんど変わらない運転をしている
同じぐらいのスピードと、同じぐらいの車間距離で
平気で走っている
「雨の日は、前が見えにくいから、いやだなぁ。」程度にしか、思っていないのだろう
とんでもない
雨の日の道路は、晴れの日より“何倍も滑る”のである
とんでもなく滑るのである
レースカーでコースを走るようになってから、それをイヤと言うほど実感した
雨が降っているときの路面(ウェット)は
晴れているときの路面(ドライ)と、全く別物なのだ
ウェットでは、ブレーキをチョッと強く踏み過ぎれば
タイヤが簡単にロックして、車がツ~~~ッとまっすぐ滑っていき
何の抵抗をするすべもなく
コーナーを曲がるそぶりなど全くなく、コースを飛び出していく
ホントに、ツ~~~ッなのである
逆に、コーナー立ち上がりで
アクセルを、ちょっとでも早く踏み過ぎれば
タイヤはいとも簡単に空転し、車をコントロールできず
みっともなくスピンしてしまう
ウェットは、ドライより、路面の摩擦係数が激減してしまうのだ
レインタイヤを履いても、平気で20秒/周ぐらいタイムも落ちてしまう
とにかく、雨の日は、とんでもなく滑るのである
雨が降っている日に
小さな乗用車が、大きなトラックの真後ろにぴったりくっついて
イライラしながら走っているのを見ると
背筋がぞっとする
トラックにチョンとブレーキを踏まれたら
乗用車はビックリして、急ブレーキを掛けるに違いない
その瞬間にタイヤはロックして、車は全くコントロール不能になり
トラックに突っ込むか
側壁に激突する
新しい車なら、ABSというタイヤがロックしない装置がついているから
まだ少しは安心だが
(ABSは、ちょっと前の車には着いていないのが普通)
それでも絶対的に摩擦係数が落ちているウェット路面では
制動距離は、ドライの倍は考えなくてはならない
これは真剣に思うのだが
運転免許を取るときに
ウェット路面で
ブレーキを踏んでも、車が止まらない経験を、是非したほうがいいと思う
コントロールが出来なくなった時の恐怖を、是非味わっておいたほうがいい
雨の高速道路を走るたびに、いつもそう思うのです
雨の日は、必ずいつもより余計に車間を取って走ります
怖いから
とは言うものの
こんな日にも片手で写真を撮るというのは、無謀ですね
イカンですね