2018年10月27日(土曜日)
10.27.やりたいと思って、自らやると決めたことはとんでもなく強い。
四日間もブログを更新しなかったのは、
病気で入院をしてしまった時以来です。
しかし今回は、入院どころか何も病気などせず元気でした。
仕事も暇を持て余すことはありませんでしたが
そんなに目まぐるしく忙しかった訳でもありません。
むしろ平穏な日々でした。
なのに、17年もほぼ毎日書き続けたものを四日間もサボったのは、
単にサボったとしか言いようがありません。
私は今、何かにつけて終ろうとしている自分があります。
特に会社での自分の活動を、
一生懸命、終わろうとしている傾向があります。
体力が衰え、特に、歩くことが出来なくなりつつある自分が情けなく、
そんな自分をさらけ出したくない気持ちがあるのかもしれません。
本人はそれほど意識している訳ではありませんが、
杖(つえ)が無いとまっすぐ歩けなくて、手離せなくなりました。
いっそのこと、車いすの生活になって、
皆さんに負担をかけるようになれば、それなりに居直れるのかもしれません。
とはいうものの、
過去に一度は車いす生活になった時、
ドイツ人が造ってくれた魔法の靴のおかげで、
短い距離であったとしても、また、自分の足で歩けるようになって、
あの時、生き返ったように嬉しかったことを考えると、
杖をついてヨタヨタしていたとしても、
もうしばらくは自分の足で歩き続けたいと思います。
仕事を終わりたいと思うのは、
いつまでも自分で物事を決めて、自分の思う通りに会社を動かそうとすると、
行動力が狭くなっている分、
末端まで目配り、気配りが効いていず、
判断を誤ることが多くなるので、このままではイカンと思っているからです。
だから、たとえ年月がかかろうとも、
出来るだけスムーズに事業を継承するためにと思って、
若い幹部にたくさんの事を任せるようになっています。
実務に関わることはほとんどすべてを任せるようになりました。
圧倒的に多数の現場の若者達とのつながりも、
その数が三百人を越したあたりから、
能力的あるいは物理的に出来なくなってきたこともありますが、
支社長たちが若い子に親身になって”オヤジ”をよくやってくれているので、
私は以前のように店舗に足繁く行くことは無くなりました。
色んなことをしなくなって、
つまりサボるようになって、
必然的に仕事を任せるようになって来て、
それがうまく行っていることが多いので、
何でもサボることに抵抗が無くなって、
サボらなくてもいい事まで、サボるようになったのでしょうか。
長々とブログを更新しなかったサボりの言い訳を書きました。
そんな私を打ちのめすようなことが昨日ありました。
先の「夏のキーパー選手権」で圧倒的な勝利を収めたエネオスウィングさんの
FSC(ファルコンスーパーチャレンジ)という名の油外収益強化企画の
“冬の陣”の決起集会にご招待を受けて出席したのです。
全店のマネージャーと地区担当、課長、支店長など全部で約500名以上。
“夏の陣”結果がキーパー選手権での圧勝であり、
それが単なる強引な”売り”で作り上げられたものではなく、
会社単体の技術コンテストで、
キーパー全体の技術コンテストの全国大会に匹敵する点数が続出して、
技術レベルの圧倒的な高さと、
一店舗5人~8人もいる技術者の数、
誠実な接客力、商品知識に裏付けられた商談力、
それらが総合して造られた夏の圧勝であったので、
冬のキーパー選手権でも、その力を発揮してくるのでしょう。
しかし、冬の選手権は、
毎年、キーパープロショップのほぼ全店が参加してきて、
キーパーにとっても最需要期12月を、本気になって戦ってきます。
しかも、これまで何年もかかって積み上げたリピーターの数が違います。
なにせ、キーパープロショップは全部で5,766店舗もあって、
猛者が揃っています。
そう簡単には圧倒的な勝利を挙げるのは難しいかもしれません。
全国のほぼすべてのキーパープロショップが、
総力を挙げて挑んできます。
夏に圧勝したエネオスウィングさんに
全国の猛者の全員が強く意識して、かかってきます。
とんでもないレベルの闘いになるでしょう。
その彼らが”冬の陣”に向けての決意を舞台に上がって表明して行くのですが、
その真剣さ、本気度は、並大抵のものではありませんでした。
声がデカイだけではなく、
それぞれの思いがひしひしと伝わってくるようで、
私は自分にぞくっと鳥肌が立つのを感じました。
やらされているような感じはまったくありません。
一人一人が本気で心の底からそう思い、それを万感こめて叫んでいます。
人は誰にやらされて、やっても、大した力にはなりません。
人は自らがやりたいと思って、
の意志でやると決めたことは、
大きな力を呼び覚まします。
そして、その力が同じ方向に結集したら、とんでもなく大きな力になります。
エネオスウィングさんは
この冬のキーパー選手権でも、
大きな台風の目になりそうです。
そういった力の結集を造り出すのには、
一人の特に秀でた人間が、成し得ることを目の当たりにしました。
とんでもない困難も、自己の強靭な意志で克服し、
ただ働くみんなの為に、家族の為に、みんなの力を結集して
それがけっきょく会社の為になり、
お客様の為に、社会の為になっていく、
そんな壮大な、正の循環生み出しています。
経営者、特に創業者は「馬車馬のように死ぬまで働く」が正解なのでしょうか。
私にも、それが似合っているのでしょうか。