谷 好通コラム

2001年11月21日(水曜日)

283話 私たちの借金

グリットコラムで、“昔”、借金時計というものが載っていた
・・・
これは、国の借金がだんだん増えていくのを
リアルタイムに
デシタルに時計の形で表現したものだ
まだ見ていない人は、是非ごらんいただきたい
http://www.takarabe-hrj.co.jp/takarabe/clock/index.htm

 

ほぼ1秒に100万円のペースで増えている
国の借金の現在高は
11月21日午後11時00分で
「657兆4487億円」であった
これをあなたがご覧になった時は
この時刻より何時間後で、借金はいくらになっているのでしょうか

 

これは国の借金である
国が、国債を買ってもらうという形などで、借りているものだ
国とは誰か!
私達である
私達以外の何者でもない
私達そのものが国である
国の借金とは、私たち自身の借金に他ならない

 

私達は、国が金を借りていると言う形で
一人あたま○○円借りている
国債を買ってくれた人たちから、私達一人一人が金を借りている

 

その金は何に使ったのか
私達一人一人は何に使ったのか、何を買ったのか
「道路」であり、
「役所の建物」であり
「下水」であり
「福祉」であり
医療補助であり
各種、膨大な数の特殊法人に対する補助であり、
銀行に対する公的資金の注入であり
その他などなどである

 

そのなどなどを、私達は“買って”
一人当たり、約600万円の借金をしているのだ
赤ん坊から、おじいちゃん・おばあちゃんまで、一人一人が

 

もう一度

 

http://www.takarabe-hrj.co.jp/takarabe/clock/index.htm

 

 

 

国とは、私達一人一人のこと
その借金は、税金を払って返していく
いや
まだ返してはいない
まだまだ借金は増え続けている、一人一人の借金が
まだ、そこまで借金を増やしてまでも
道路が欲しいと思う人がいるだろうか
役場を綺麗にしたい、と思う人がいるだろうか

 

構造改革とは、まさにこの借金時計との戦いである
一人一人が借金を抱えていることを
一人一人が自覚して
考えてみると
何をどうしなくてはならないか、おのずと答えは出てくるのではないか

 

一つの家庭、世帯平均1400万以上の借金をしているのだ
これからもっと増える借金を私たちの子供が返していくのだ
道路とか、いろいろなものと引き換えに

 

こんな1400万円ものお金が各家庭に配られたら
どんなに、景気が良くなるだろう
私達一人一人は、それを道路とか、橋とかに変えてしまっているのだ
私たちが選挙で選んだ政治家を通して
そういうものに買えてしまっているのだ

 

「利益誘導」と言って
地元にたくさんの予算を持ってくることが政治家の実力であり
地元に役に立つ政治家だと言うのか
私にはそうは思えない
一人一人が借金した金を
自分たちのところに持ってきているだけで
どっちにしたって、私達一人一人が借金しているだけのことで
どこにどれだけ不平等に金を持って行ったって
結局
自分の借金が増えているだけの話だと思ってしまうのだ

 

稼ぐ金より、使う金の方が多くて
当然赤字
しかも、それを改善する意思もない会社があるとしたら
それは、どうしようもないアホな会社であり
それが個人ならば
馬鹿な浪費家である

 

この借金時計
身が縮み上がるほどの凄みがある
見ていると、一秒に100万円ずつ上がっていくように見える
これを、1億人に振り分けると
一人当たり
1秒に、1/100円
1分に、6/10円
1時間/36円
1日/864円
1ヶ月25,920円

 

わが刈谷市ならば、月/車5台分の駐車場代
一家4人ならば
車20台分の駐車場代・・・10万円

 

こんな莫大な借金を、毎月10万円ずつ増やしながら
私達は、ほとんど車が通らない高速道路を作り続けてもらうのか
あのクソむかつく道路工事をしてもらい続けたいのか

 

しょうもない計算をしていたら
だんだんアッタマに来た

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2024年11月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.