2018年10月20日(土曜日)
10.20.サボるのと、任せるの違いは無いのかもしれない
私ももう66才、
普通のサラリーマンならとっくに引退している歳です。
だから私も65才を越した頃から
スムーズな引退を意識した仕事の仕方になっています。
仕事を意識して任せるようになっているのです。
仕事を任せると言えば聞こえはいいのですが、
現象的には、ほとんど”サボる”に近く、
今までやっていた仕事をしなくなっているだけの事かもしれません。
海外出張を全くしなくなりました。
昔はしょっちゅう海外に行っていたので、
入管ゲートでパスポートにスタンプを押す場所が無くなってしまって、
ページを追加されたパスポートが自慢でしたが、今は全く使いません。
ひょっとしたら有効期限が切れてしまっているかもしれません。
英語を話せるスタッフがもっぱら行ってくれています。
海外出張どころか
国内の出張にもほとんど行かなくなりました。
年に何回かは必ず行っていた各地の営業所にもしばらく行っていません。
お客様の所へも行かなくなりました。
だから遠くのラボにもあまり行っていません。
と言っても、年内にはまた行こうと思っているので、
みんなにはまだまだ会いたいと思っています。
ラボには東西の支社長や部長たちが足しげく行って
コミュニケーションの濃さを維持してくれているので安心しています。
だいいち、朝、本社事務所に出る時間も遅くなりました。
用件が入っていれば何時でも早く出ますが、
大抵の会議や訪問客も朝10時くらいからが多く、午後からの場合もあります。
だから、それに間に合えば良い遅い時間に出社することが増えました。
前もっての用件が無い場合には、
サボりで連れ合いとどっかに遊びに行っちゃうこともあります。
PCに届くメールも、
自分が宛先ではなくMLがCCになっていて自分にも来たメールは、
あまり読まなくなりました。
営業所会議にはここ数年出たことがありません。
地域の店長たちのチーム会とか、チーフ会とかにも出ません。
先日、全店の店長が集まった店長会議には出ましたが、
みんなにちょっとピントはずれの話をしてしまったと反省しています。
所長会議には出席しますが、
営業所の所長連中は気心が知れている者ばかりなので、
つい、タメ口になって、話が崩れていけません。
最近の私はいろんな会議に出ることをさぼり気味です。
出ても、言いたい事を好きなだけ喋って、つい、鬱憤晴らしになりがちです。
いけませんね。
だいいち、みんなのお楽しみの「達成会」「スーパー達成会」にも全く出ません。
先日、名古屋営業所のスーパー達成会に珍しく出ましたが、
相変わらずの定番「焼肉」で完全にカロリーオーバー。
酔って二次会にも出られず、情けない思いをしました。
全国各地のトレーニングセンターで開かれている技術研修スクールも、
大昔は自分でやっていて、
カリキュラムも内容も自分で造りましたが、
もうしばらく参加もしなくなりました。
毎月発行のキーパータイムスも、十数年前までは、
ほとんどすべての記事を自分で書いていましたが、
今は、みんなが残らず手分けして書いてくれるので、
私が書くことはほとんどありません。明らかにサボっています。
すべからく今まで自分でしていたことを、
もっと他にすることが出来てきたので
ちょくちょくサボるようになって来て、
だから仕方なく、それをみんなが手分けしてやってくれるようになり、
私はサボっているのに、
みんながやってくれた内容にしっかり口を出して文句を言い、
時には怒鳴ったりして、感謝しているとは思えません。いかんことです。
しかし、まだまだいろいろと自分でやっていて、
特に「企画」と製品開発の肝心な部分は、
自分でやらないと、生み出すことが出来ず、頑張ってやることにしています。
しかし、それにしても、
昔から比べると、
私は自分でやっていた仕事をことごとくサボっています。
自分でやりたいと思う気持ちと、
自分でやった方がいいと思う気持ちは、
まだくすぶるように残っていますが、
それは、会社が成長してくると、実際にはやれなくなって来て、
「まっいいか」と放り出し、
サボっている後ろめたさを持ったまま、他の事に夢中になっていると、
みんながやらないと終わらないので、
やっている内にみんな出来るようになって、
他ごとに夢中になってサボっている私を当てにしなくなっています。
これが結果的に仕事を任せるようになっている事に繋がり、
知らぬうちに権限移譲も成せていることになっているのかもしれません。
とすると、
「仕事を任せる」ということと、
「仕事をさぼる」ということは、同じ事なのかもしれません。
調子良すぎますか?