2001年09月12日(水曜日)
220話 びっくり仰天
昨晩、2つの話をコラムに上げてから
テレビをつけたら、びっくり仰天
アメリカの巨大な超高層ビルに、次々と旅客機が突っ込んで
爆発して、炎上、ビルが崩れてしまった
ホントに、ビックリしましたね、みなさん
映画の世界を観ているようだったが
最近のCGを駆使した迫力満点の映画よりも
生々しさにおいて、TVの映像ははるかに迫力があった
正直言って、画像そのものが怖かった
ちょうど218話で、
ルフトハンザ機に乗って「ドイツに行こう」なんてのを、書いたばかりだったので
背筋がぞくぞくして、怖くなった
テロは恐ろしい
戦争そのものが、基本的に狂気であり、恐ろしいものだが
戦場においての戦闘の場合は
多くの場合、相手も兵士であり、戦わなくては自分が殺られる
いわば「戦い」である
もちろん前線で殺しあう兵士同士は
敵であっても
元はただの市民であり
権力者の都合で、殺し合いをさせられるという面では恐ろしいものだが
兵士が戦う相手は、敵の「兵士」である場合が多い
しかしテロは違う
特に、今回の事件の場合は違う
自分の信じるもののためならば
市民である赤の他人を
しかも、自分に危害を加える可能性のない、見ず知らずの市民を
平気で、大量に、無差別に、しかも不意打ちで、殺す!
脅しのために殺す
自分たちのことを聞かないと
お前達を
お前達の家族を
お前達の友達を
お前達の同胞を、殺すぞ、という
「脅しの見せしめとして、殺す」
これは戦いではない
狂気の「脅し」である
あるいは、自分の家族が殺されたことに対する「報復」か
「殺されたから、殺す」
「自分の同胞がアメリカ人に、殺された。だからアメリカ人を殺す」
「自分が世間から馬鹿にされた、だから、通りがかりの人を殺す」
ただの犯罪者の論理となんら変わらない
報復は、残酷な行為だ
「自分の信じているモノのため、ならば、他のものは、なんらの価値もなく」
「脅しのために殺しても、なんら構わない」
「報復のためには、誰を殺しても、それは正義だ」
自分以外には、一切の価値を認めない
狂気のエゴである
これは福岡からの、飛行機の中で書いている
乗っている飛行機の機種は
「ボーイング767」
2つ目のビルに突っ込んだ、あの飛行機と同じ機種
突っ込んでいく時、映像でTVに流れた、あの機種と同じである
以下は、この
「ボーイング767-300」(事件の機体は-200かもしれない)の
ANAの同型機種の機体のデータ(ANA機内誌“翼の王国”より)
全長/54.9m
全幅/47.6m
全高/15.9m
最大離陸重量/131,000kg
標準座席数/288名
ジェット機の中では中型だが、重さだけでも131トンもある大きな機体だ
ワシントンのペンタゴンに突っ込んだ「ボーイング757」は
この「767」の傍系機種
「767」が機内の通路が2本あって、ワイドボディ
乗り降りが頻繁な「国内線向け」
「757」は、通路が1本しかなく、ナローボディで、若干機体が軽く
燃料をたくさん詰めるようになっている「国際線向け」の機体である
ちなみに、私は、テレビを見ていて
2つ目のビルに突入した飛行機の影を一瞬見て、機種を当ててしまった
(何の役にも立たないアホな自慢)
「757」は、福岡空港にいなかったので写真は取れなかった
つぎに
一つ目のビルに突っ込んだ飛行機「ボーイング737」
小型に類するジェット機
それでも、150~180名の乗客を乗せることが出来る
ペンシルバニアに墜落した飛行機「ボーイング747ジャンボ」
世界で一番大きな旅客機である
同型機が2機、写っている
ANAの同系機種「ボーイング747-400」のデータ
全長/70.7m
全幅/59.9m
全高/19.4m
最大離陸重量/276,900kg
標準座席数/569名
ご存知、通称ジャンボ
馬鹿でかい機体である
ボーイング737、747、757、767と、なぜか
全機世界最大の旅客機メーカー、アメリカのボーイング社の機体であった
これも何か意味があるのであろうか