2001年07月20日(金曜日)
第168話 忘れ物の王様
“忘れ物の王様”とは
当然、私のこと
私は忘れ物が大変多い
小さい時からずっとそうだ
しょっちゅう隣の席の子から、消しゴムだのナンダカンダと借りていた
ずいぶん迷惑だっただろう
49歳の現在に至っても、その点については全く進歩していない
私は筋金入りの忘れ物の王様である
まずその1.時計
29年前、安月給で無理して買った3万円の中古の“RADO”を
バッティングセンターで忘れた
それが最初に時計をなくした時
真剣にくやしかった
これを皮切りに、10個以上は忘れて、なくしている
飯を食べたり酒を飲んだりする時、私は時計を外すクセがあるので
なくす時はたいていそんな時だ
時計はコンスタントになくしている
2.携帯電話
携帯電話は10年以上前、弁当箱ぐらいのデカサの時から使っている
あの頃の携帯電話はビジネスマンのステータスであった
今は高校生どころか中学生すら当たり前のように持っている(小学生もか?)
かの昔は良かった
携帯電話も、あれだけデカイとなかなか忘れない
それでも2個無くしたが
携帯電話が、ポケットサイズになってからは最悪で
忘れに忘れて、無くしに無くして
かれこれ軽く20台以上はなくした
18台目ぐらい以降は、何台なくしたのか憶えていない
今の携帯は半年前に買った物で
奇跡的にまだ持っている
3.背広、コート
新幹線の中に背広を3回(1回だけは戻ってこなかった)
コートを5回置き忘れた
新幹線を降りて
タクシーに乗ってから
初めて自分が背広を着ていないことに気が付く
遺失物届を出して
取りに行けばほとんど戻ってくるが、イヤンなるぐらい面倒だ
だから
取りに行くのを後回しにして出張の続きを
背広無しで、シャツの上に直接コートを着てした事もある
それ以上に多いのが
お客さんの所に置いてきてしまうこと
これは数限りない
私のアホで迷惑な忘れ物を
宅急便で送り返してくださった方、ホントに申し訳ない
そんな方が全国に何十人も、いる
中には、ついでにその地の特産品を同梱してくれる方もいて
恐縮してしまう(決して請求している訳ではありません)
4.最後にパソコン
これはさすがに、出てこなかった事は無い
でも、置き忘れてきた事は4度ほどあって
飛行機の中が多い
飛行機に乗ると、ほとんどの場合パソコンを使うが
着陸態勢に入るとパソコンを使えなくなるので
席の前の、本が入っている所へ突っ込む
(当然シートベルトのランプ点灯中なので、カバンの中に入れられない)
そして
そのまま忘れてしまうのだ
飛行機を降りたあと、スチュワーデスさんが追っかけて来て
パソコンを渡してくれた事が2回
そのままになって
後から空港に取りに行った事が1回
(羽田空港だったので、東京営業所のスタッフが取りに行ってくれた)
あと1回は、どこへ置いてきてしまったか憶えていない
※三大忘れ物
時計・携帯・パソコン、おまけにスマートメディア
※反省
私の忘れ物癖は
実にたくさんの人に迷惑をかけている
大変申し訳ない
私の忘れ物癖は、会社の中でもみんな知っていて
スタッフと一緒に行動する時は
私が立った後、何か忘れてはいないか
みんながチェックをしてくれる
あるいは
「財布は?」「携帯は?」「時計は?」とチェックされる
そのたびに
服の上から手を当てて見て、「財布OK」「携帯OK」「時計OK」
と復唱させられる
そんな時、情けないが、私はスタッフからガキ扱いされている
私は、何か思いついたりすると
すぐその場で“熟考モード”に入ってしまい
周囲が見えなくなってしまう
それでついつい忘れ物が多くなってしまう
と、これは単なる言い訳だが
いずれにしても
私の忘れ物癖は、一生、治る様子はない
むしろ、年とっていくと
もっとひどくなるのであろう
死ぬまで、携帯と、時計と、背広と、パソコンを
忘れ続け
不動の忘れ物の帝王であり続けるに違いない
まっいいか