谷 好通コラム

2001年06月27日(水曜日)

第152話 ゴッドハンドはどこへ消えた

今日は、久しぶりに
丸1日、商品開発の技研に参加した
テストしなければならない商品が、たまってきて
開発担当者だけに、任せておけないような状態に
なってきてしまったのだ
場所はトレーニングセンターにて

 

一昨日から富山の方の快洗隊初期研修が入っていて
研修の邪魔になるのではと、気にしつつ
それでもやっぱり
ついつい大きな声を出しながら
全部で七つの項目を
精力的にこなして行った

 

いつもは、私自身は余り手を出さず
スタッフがテキパキこなしていくのを見ながら
指示を出していくのだが
今回は
何故か私も“ツナギ”に着替えて
作業に参加した

 

そこで、愕然とした事
私は、キーパーの作業が「ヘタ」になっていた!

 

キーパーは
約10年前
私と現常務の弟の二人で作った
だから、関連技術を作ったのも
全国に作業をやりながら広めていったのも
現インストラクターに技術を教えていったのも
私自身も一緒に作業をしながら
やって来た

 

キーパーの技術には、絶対の自信を持っていた
どんな塗装にも
皆が、なかなか苦労するような塗装状態でも
何故か、一発で
キーパーのファイナル1を“入れる”事が出来た
(コーティング剤がうまく塗布できる事を、私達は“入る”と表現している)

 

どうヘタクソにやろうとしても
自然に手が動いてしまい
誰よりもうまく、キーパーを使う事が出来てしまう、と
自慢げに言っていた
キーパーに関しては、私の手は“ゴッドハンド”だと

 

それがそれが
久しぶりにやってみたら
見事に
“タダの手”になっていたのだ

 

久しぶりに
“ツナギ”を着て
久しぶりに
コーティング作業をしたら
ものの見事に駄目になっていた

 

現場主義を貫いてきたはずなのに
スポンジの代わりに、パソコンのキーを触りつづけてきたら
私のゴッドハンドは、どっかに消えてしまった
“恥”である
全く愕然としてしまった

 

またしばらく自分の車でも、セッセとキーパーを掛けなくては

 

※表面上だけ明るい、久しぶりのツナギ姿の私

 

 

※ 関係無いけど、高速を走りながら
あまりに綺麗だったので撮った“空”と“太陽”

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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