2001年06月23日(土曜日)
第148話 歳を重ねる事
昭和27年3月18日生まれ
現在49歳と3ヶ月ちょっと
私は独立した頃から、50歳でリタイアすると言い続けてきた
仕事以外で、やりたい事が山ほどあって
いつまでも仕事ばかりやっていたのでは
やり残してしまう事が
一杯出てしまう
早く皆に会社を任せて、俺は遊ぶ
と、言ってきた
もっと、もっと
たくさんの事をこの目で見て、聞いて
たくさんの事を感動して
たくさんの事をしたい
そのためには、たくさん歩かなければいけない
私は歩くことに弱点があり、限界があるので
若い内に行動を始めないと
本当に歩けなくなってしまってからでは、イカンから
早く早くと思ってきた
ところが
あと5年は頑張ろう
あと5年、突っ走ろうという気になっている
私の“勝手定年、4年延長”である
何故、そんな気になったのかと言うと
その理由の一つが
「レースを憶えてしまった」ため
「クラッチが踏めた」ため
歩くスピードの何10倍かで、自分をコントロール出来た喜び
後ろにスッ飛んでいく景色を
自在にコントロールしながら、楽しむ喜び
それも
弱点であった左足で
踏めないと思っていた“クラッチ”を
何百回も踏みながら
弱点を意識することなく、夢中になれる喜び
闘志を剥き出しにして
私は、レースカーに乗っている時
自分のもっている限界から解放されているような気がする
だから
急がなくても
自分の持っているハンディキャップから
解放されるような気がしている
仕事は
自分の“ファイティングスピリッツ”が“萎えたとき”やめるべき
と、考えてきた
が
今この瞬間、歳を重ねる事が
恐怖ではなくなっている
不安ではなくなっている
歳を重ねる事と
“ファイティングスピリッツ”が衰えてくるということとが
一致していない。今は
私は、この景色の中で
元気を感じ、限界から解放されている
師匠?の清水さんは
私にとって、元気のバロメーター
私より1つだけ歳を重ねていて、それでも、現役の最先端であろうとしている
彼に、トップを目指す“ファイティングスピリット”がある間は
まだ、自分も大丈夫だな
※レース前に栄養補給しながら宙を見つめる
トップを狙い続ける現役のトップドライバー“テツ清水”