誰でも失敗もあれば欠点もある
私だって欠点だらけだし
失敗も山ほどやっている

しかし
失敗を失敗として
自己責任の中で、自分の中に無条件に受け入れる事が出来るかどうか
ここが肝心
失敗した自分を、自分自身に対しどれだけ腹を立てられるかどうか
その人の成長が決まる

仕事の上でもよく思うのだが
ある事について「自分は極めた」
と思ってしまったところで成長は止まるようだ
極めたのだから
もう学ぶ必要は無くなったわけで
学ぶ事が無くなったところで
きっちりと成長も無くなる

自分はまだまだだ、と思っている間は成長できる
成長し続ける事が出来る
自分は完璧だ、正しいと主張し始めた時にその人の器が決まってしまう

自分は、「この仕事については、完全に出来る」
と思ったときに
その仕事については
その時点のレベルに留まる
本気で、「まだまだ」と思える間しか成長も上達も出来ない

仕事で、人に色々な事を教えていて、一番邪魔なのが
教わる側が、低いレベルで納得してしまって
自分はもう出来るようになったと、低いレベルで満足してしまい
学ぶ気持ちを無くしてしまう事
そう思うようになってしまった人には
もう何も教える事が出来なくなってしまう
その内に自分の方が正しいと主張するようにまでなると
逆に退化して行くことすらある

ただでさえ時代は早いテンポで変化していく
いつまでも「自分の正しさ」にしがみついていると
何物にも通用しなくなってしまう

チョッと関係ないかもしれない話だが
昨日と今日
MINEサーキットに、レースの練習をしに行って来た
来週の、私達にとって初のスプリントレースに参加するための練習
ずいぶん前に
1分48秒3までのタイムは出ていたが
ところが、それから先がちっとも進歩しない
躍起になって
今回、やっと1分47秒7を出すことが出来た
私にとっては革命的なことだ
わずか0.6秒だが
意味的にずいぶん違う(私達にとっては)
路面温度が高いという悪コンディションの中で
出たタイムだけに意味があった
進歩した事は間違いない
あちらこちらのコーナーで、ずいぶん進歩した走り方に変ってきている

ところが、わが師匠清水さんあたりだと
1分43秒前半で走るのが、一つの目安になっている
同じコースを、同じ仕様の車でだ
なんと私達とは4秒以上の差がある

もちろん1分47秒台だって、そう簡単に出せるものではない
かなりの修練がいる
経験の無い人なら、2分はまず切れない
一生懸命走っても2分10秒とか20秒台であろう
1分47秒台出せるようになって
へな?とへな?がお互いに能書きを言っている分には
2人の言葉は、MINEサーキットを知り尽くしているように聞こえるだろう

でも私達はよく知っている
師匠?なら1分43秒台
師匠?なら1分44秒台
レースにちょくちょく出ている人なら1分45秒台
このへんのタイムならけっこういる

私達の1分47秒台は、まだまだ全然なのだ

「だから、まだ上に行けると思うし、一生懸命になれる」
「だから、皆さんが教えてくれる色々なご意見を、一生懸命聞くことが出来る」
そしてやっとここまで来た
(一言。カーレースはモータースポーツともいい、完全にスポーツである。暴走とは全く異なる物です)

まだまだ先がある事をよく知っているから
「くそーっ」と思いながら
一生懸命、学び、身に付けようとする
私は、仕事場では、教える側にいる事が多いが
サーキットに来たら
完璧に一生徒になりきる

仕事上でも
まったくまだダメであって
まだまだだと思っているので、まだ成長できると確信しているし
新しい時代にもついて行けると、信じている

※たまたまではあるが、今回の練習では、
わずか0.2秒ではあるが私が「勝った」
まだまだ目指すべき先は、何秒もの大きな目標があるが
とりあえず
へな?に、今日、0.2秒勝てた事が
うれしくて仕方がないのだ
師匠?からは、「そんな事はまだどっちでもイイ!」と叱られるが
うれしものは、うれしい

懲りないバカども、たまたま勝った“へな?”と、負けた“へな?”