2001年05月19日(土曜日)
第117話 まずいラーメン
2日ぶりのコラム
ちょっとマジな事から始めたい
私達の快洗隊で使っているチラシはかなり効果がある
ロケーションにもよるが
わずか2万枚程度入れただけでも
ギョッとするほど
お客様が集まってくる
どんなチラシかというと
快洗隊で提供している「洗車商品」を
出来るだけ解りやすく紹介しているだけの物
「だけのもの」と言っても
もちろん、その表現の仕方にはノウハウがいろいろある訳だが
基本的には洗車商品の「紹介」に徹している
特に大幅な値引きとか、景品はつけない
(値引きは小幅なら良いが、たとえば半額セールなどの大幅なものは致命的なマイナス面があるので、むしろ決してやらない)
とにかく
いかに魅力的な洗車商品を用意するかということと
それをどう欲求につなげるかを考えたもの
とはいうもののやはり「商品の紹介」にとどまることには違いない
商品を売ろうとしたら
買ってもらおうとしたら
そこ店舗で提供している商品をいかに多くの人に知っていただくか
これは商売の基本中の基本だ
表示してある商品に魅力があれば
当たり前の事だがこれは大変効果がある
あまり効果があるので
快洗隊チェーン店さんのオープン時の販促投下をする時には
慎重に数量をコントロールする事にしている
と、ここまでは良いのだが
その前に極めて大事な事がある
そのチラシに紹介してある洗車商品が
本当に、そのチラシの題目どおり
「魅力的」である商品の「品質」であるかどうかということ
つまりキチンと訓練を積み、美味い洗車が造れるようになっているかということ
これが実は決定的な要素
※たとえ話だが
家の近くに「ラーメン屋」が開店したとする
そしてオープンチラシが家に入ってきた
そのチラシには
「腕に自信のある職人が、丹精込めて造った極上のラーメン」
とか
「この味、この麺は、至高の味です。」
とか
やたら美味そうに書いてある
加えて、見るからに美味そうな写真のラーメンが湯気を立てている
そのチラシにそそられて食べて行ったとする
店の前には行列が出来ていた
行列の出来る店は美味いと言う、期待がふくらむ
随分待って
やっと、期待のラーメンにありついた
が
「まずい!!」
「なんだこれは!」
「あのチラシはタダの宣伝文句だけで、うそだ!」
タダの宣伝文句とは
本当にウマイかどうか関係無く
ウマイと書いた方が、客が来るだろうから「ウマイ」と書いただけ
ということ
この店は客をだました
この店は、あっという間に暇な店になるだろう
これではイカンと気がついて
「美味いラーメン」を造れるように修行し
この味なら絶対満足してもらえるだろうと考え
今度こそはと
また
「美味いラーメン」の店になりました、と「看板」を立て
「チラシ」を打った
でも客は来ない
『また、あのまずいラーメン屋が、美味いと嘘を言っている
もうダマされるもんか』
・・・
・・・・・・・・
こんな事をガソリンスタンドも、やっているのではないだろうか
『洗車のプロの店』
『洗車自慢の店』
『洗車プロショップ』
色々看板は華やかだが
本当に、素人より洗車がウマイのであろうか
実際は、ナンの訓練もされていない
タダの素人、いやそれ以下の洗車をやっているのではないだろうか
金を取れば“プロ”を名乗って良いものではないと思う
もちろん素晴らしい洗車商品を作り上げているところもある
しかし、そうでもない看板だけのプロもいるのではないか
まずいラーメンを、美味いと言ってしまった
ダメなラーメン屋と同じテツを踏まないようにしたいものだ
と思う
※本物の美味い“洗車”をつくる
※本物のプロの洗車技術者。19歳、自慢の快洗隊スタッフ