谷 好通コラム

2001年05月05日(土曜日)

第105話 アイとあゆむ

NHKでチンパンジーの話を見た

 

愛知県犬山にある京大霊長類研究所の
言葉が読めるチンパンジーとして有名な「アイ」と
その子供「あゆむ」の話

 

その親子の交流は
人間の親子のそれと全く遜色ない知的なものであった

 

また感動してしまった!
そこで考え込んでてしまったのは

 

一体
人間と動物との
境目などと言うものがあるのだろうかということ

 

あるとするならば、それは何だろうか
私にはどうしてもわからない

 

動物は“畜生”という言葉で表現されるように
野蛮であり、残酷である
ということになっている

 

むしろ逆としか思えない事の方が多い

 

彼らは、自分の存在において
虚飾を作り上げようとはしない
己があるがままに存在する事を、否定しようともしないし、出来ない

 

あるがままに生き
我が子を至上のものとして愛し
何の計算も無く無心に育てる
自分のためにではなく、その子のために

 

チンパンジーに至っては
その知的レベルにおいて、人との区別をするべき差は、実に小さく

 

人においては
その文明的なエゴにおいて
むしろ、邪悪である事も多く、
その価値を疑うことも少なくない

 

チンパンジーのその生き方は
ある意味で“無”の境地に通じるものがある

 

人の生き方における“悟り”にも通じるものがあるのではとさえ思った

 

いずれにしても
人とチンパンジー
この二つに分類される“存在の差”を、わたしは見失ってしまったようだ

 

存在という意味で
人とチンパンジーのどこが違うのか

 

 

ならばチンパンジーと他の霊長類は
霊長類と他の猿は、猿と牛や馬、哺乳類と爬虫類は
鳥類と昆虫は、ゾウリムシは、植物は、菌類は、ウィルスは
はたまた地球を覆う植物は
何が違うのか
私と、私が今踏んでいる雑草と何が違うのか

 

存在という意味で

 

そう思ったとき
宇宙の中のただ単なる一部である自分を
最大の価値のものとして、見つける事が出来るような気がする

 

また訳のわからないことを書いてしまった

 

ただ今49歳
多感な年頃なんです>^_^<

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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