2001年03月28日(水曜日)
第67話 雨の日に洗車
愛知県刈谷市に「快洗隊」という洗車屋を作って2年と8ヶ月
順調に運営が続いているが
このところチョッと面白い現象が出始めている
ここ何週間か、雨の日にも結構洗車の来店客が増えてきたのだ
洗車屋なのだから、雨の日は素直にギブアップと考えていた
だから
アルバイトの子を待機状態にしたり、ポスティングなどをやらせたり
店頭で洗車の練習をしたり、色々工夫をしてきたのだが
このところギブアップでもなくなって来たようだ
“雨の日の洗車”
洗ってもすぐ汚れてしまうのだから、全く「無駄」にしか思えない
何故来るのか
3月24日土曜日(晴れ)
この日は晴れた、しかし翌日の日曜日は雨が降るという予報が出ている
にもかかわらず、この日は開店と同時に混雑が始まった
春が訪れたという要因と、前日まで黄砂が降って、みんなかなり車が汚れているという要因が加わり、予想通りのありがたい状態
結局、この日は
洗車 45台¥110800
キーパーコーティング 13台¥73400
クリスタルキーパー 3台¥55400
室内清掃などその他内数29台¥44600
洗車お買い上げ計 61台¥284200
そのほかに燃料・オイルなど諸々
今月一番のお買い上げであった
ところが、
3月25日日曜日(雨)
あいにく日曜日は、天気予報どおり“雨”
朝からシトシト状態が続き、結局一日中降っていた
ところが、ところが
朝からポツポツとお客さんが来はじめ
結局
洗車 10台¥20000
キーパーコーティング 7台¥37100
クリスタルキーパー 1台¥23000
室内清掃などその他内数17台¥28600
洗車お買い上げ計 18台¥108700
ナント晴れた平日ぐらいのお買い上げがあったのだ
しかも、18台のご来店の内、8台までが車を洗うだけでなく
磨いて、コーティングをしていかれた
この方達は何を求めてご来店されのだろう
ピカピカになった車に乗って雨の中を走って、帰って行かれた
磨いても、すぐ雨で汚れてしまうことが解っていても
しばらく磨く機会のなかった愛車を磨いてやりたかったのだろう
つまり手入れをしてやりたかったのだと思う
自分の乗っている“車のために”
たとえば、自分が飼っているペットは
“自分が楽しむため”に飼っているのだろうけど
多くの人は、その“ペット自身のため”を考えるようになる
自分に利益がなくても、そのペットのためになる事をして上げる事が
幸せと感じている
ペットを可愛がる気持ちそのものが
ペットのためを思う気持ちそのものが、飼っているその人の幸せにつながる
自分の乗っている車
愛車に愛情を感じている人はイッパイいると思う
だから愛車のためを思って
“お手入れ”をして上げたいと思うのだろう
たとえ、すぐに雨で汚れてしまって
「きれいな車に乗る自分のメリット」がないのを解っていながら
手入れをしてやりたいと思う気持ち
そんな気持ちが
雨の日の洗車、キーパーをしていって下さるのだろう
そんなに大切にしている愛車を、託してもらえている「快洗隊」は
幸せ物である