2001年03月12日(月曜日)
第51話 わざわい転じて福となす
今日から小旅行
わざわい転じて福となったその?
朝6時15分にみんなで会社に待ち合わせて
出発の段取りだった
朝早いのは得意なのでどうって事ない
ところが毎度のことで一人遅刻
飛行機の時間があるのでみんな先に行かせて
私の一台だけ残って遅刻の彼を待つことにした
「コハラッチ」と呼ばれている彼
いいヤツなんだが
遅刻の常習犯
約束の時間に30分遅れて、やっと来た
大急ぎで出発した
しばらく走って
「あれっ燃料がカラッポだー」
乗っていた車の燃料がほとんどない!
「インターのすぐ手前1件ガソリンスタンドがあるから、そこで入れよう」
!ところが朝早いのでまだ開いていなかった
と、思った瞬間、中からオジサンが出てきて店を開き始めた
「助かった」
もし「コハラッチ」が遅刻してこなかったら
ガソリンが入れられなかったかもしれない
ひょっとして、高速道路の上でガス欠でもしたら、大変だった
「コハラッチ」の遅刻で助かったようなもの
その?
高速に乗って空港近くのインターで降りようと思ったら
コハラッチが言った
「ここじゃないですよ、次のインターですよ」
と
そうかなぁー、と思いながらも
次のインターへ
「違うぢゃん」
やっぱりさっきのインターでよかった、空港を通り過ぎてかなり先まで行ってしまった
コハラッチは「しまった」というような顔をして後ろの席で小さくなっている
一つ向こうのインターで降りてUターン
ずいぶん遠回りをしてしまった
ところが、いつもの空港の入り口とは別に、北からの入り口が
すぐ近くにあった
距離的には確かに遠回りをしたが、時間的にはこちらの方がむしろ早い
いい事を憶えてしまった
わざわい転じて福となった
「かえって良かったなぁ」と言ったら
「そ~うですねー、はっはははっ」
と、うれしそうに大きな声で笑っていた
やつは“反省しない男”でもある