2021年09月20日(月曜日)
9.20.身長が150cmも無いくらい小さい方で
私の母は、身長が150cmも無いくらい小さい方で
子供の時は「チビ、チビ」といじめられたと言っていました。
私が生まれたのは1952年、体の大きい方の赤ん坊だったそうです。
すくすく育った4歳の時、
世の中に小児マヒが大流行している頃、
私は脊髄性小児麻痺(ポリオ)がうつってしまいました。
左足が萎えてしまった私を小さな母はおんぶして、
ほとんど毎日、歩いて1時間もかかる共和駅まで歩いて連れて行き、
電車に乗って安城の厚生病院に通って、
嫌がる私に電気マッサージを受けさせてくれたのです。
そのおかげで、私の左足は最小の後遺症が残るだけで済んだのです。
おかげで高校生の時には柔道初段まで取りました。
18歳の時には広いスタンドを走り回るトラックステーションで
アルバイト店員までやるくらい普通に生きてくることが出来ました。
その頃はこれが私の一生を決める事なんて思っていなかったのですが、
そのおかげで、今の私があると言っても構いません。
150cmもないチビの母が、4歳の大きめの私をおんぶして
毎日、往復2時間の田舎道を通ったのです。
最小の後遺症と言っても、健常者のようなことは出来ません。
何か出来ない事があって泣き言を言うと、必ず厳しい言葉で突き放されました。
変に同情して甘い事を言ったのでは、この子の為にならないので
歯を食いしばって厳しく当たったと他の人から聞いたことがあります。
おかげで、
私も、とりあえずちゃんと大人になれて、
こんな風に育つことが出来ました。
私の心の基本は、間違いなくあの頃出来ました。
私は母に心から感謝しています。
その母が昨日94才で亡くなりました。
とっても静かなおだやかな最後でした。