2018年09月20日(木曜日)
9.19.冒険家猫のチーちゃんの活躍
私達が玄関から出入りするたびに、
「出たい!」と玄関でじっとアピールしていた猫のチーちゃんが、
この度、念願かなって玄関からの脱出に成功したのです。
チーちゃんの友達である犬のリンダが、
何度もトイレの散歩をねだるので、お母さんは、
仕方なくリンダを抱いて
チーちゃんが出てしまわないように警戒し
確認しながら素早く玄関の扉を開け閉めして、外に出て、
ショート散歩に出かけたのですが、
それが何度目かになると、
形だけの警戒になっていたのでしょうか、
ふと、家の中にチーちゃんがいなくなっているのに気が付くまで、
チーちゃんが脱出してしまったことに誰も気が付きませんでした。
気が付いてから、
今までもチーちゃんは変な所に入り込んで寝てしまうことがあるので
お母さんは「チーちゃん、チーちゃん、出ておいで」と叫びながら
家の隅々までひっくり返しながら探したのですが、
いつものようにチーちゃんが首の鈴を鳴らしながら
「うるさいな~」みたいな顔をして出てくることはありませんでした。
お母さんはだんだん焦って、
「前の家に行って見てくる。」と言って車庫に出たのですが、その時、
玄関の外の自動で動く者を感知して明かりが点く仕組みが働いて、
玄関の外がパッと明るくなったので、そちらをちらと見たら、
チーちゃんの影が見えたのです。
お母さんは「チーちゃん、チーちゃん、こっちおいで」と、
慌てて声をかけたのですが、チーちゃんはスッと離れてしまいます。
そこでお母さんは辛抱強くやさしい声で、
「チーちゃん、チーちゃん、こっちおいで、もう帰ろうよ」と
声を掛けながら、チーちゃんに近づくのですが、
チーちゃんは玄関の外から庭の方に廻ったりして、
お母さんから離れようとし、明らかに捕まらないように動きます。
それでもお母さんは、
じわっじわっと近づき、
「チーちゃん、チーちゃん、大好きだよ。」とラブコールしながら近づいて、
10分も経った時に、チーちゃんを抱くことに成功して、
家の中に戻ってきました。
家に帰ってきたチーちゃんは、
近所の公園で砂浴びでもしたのでしょうか心なしか白っぽくなったように感じました。
でも何の外傷もなく、いつものチーちゃんに違いないのですが、
チーちゃんは家の外に出てきたので、
その緊張感で、目がきつくなって、
誰かが動くとパッとそちらを見て、警戒した表情をします。
犬のリンダがいつものように「遊ぼうよ」とちょっかいを出しても、
まったく興味無さそうに、でも怒ることもなく、リンダを無視します。
その表情は、まるで
「私は今、外に行ってきたの。
私はあんたみたいな家ペットじゃないんだから、
気安く『遊ぼうよ』なんて声を掛けないでよ。私は今、外に出てきたの。」と、
リンダに対して明らかに優位に立った”上から目線”の表情です。
そんな緊張感あふれる気高いチーちゃんも、
次の朝、
目覚めたチーちゃんは、
外の事はもうすっかり忘れたのでしょうか、
リンダと追っかけっこもして、元のチーちゃんに戻っていました。
しかし、
私達が玄関から出ようすると、
チーちゃんは、今までよりも、
本気で、隙あらば外に出ようとしている気が、
体全体から溢れています。
ちょっとした油断があったお母さんの隙をついて外に出たチーちゃんは、
立派に油断も隙もない冒険家猫チーちゃんになっています。
冒険猫チーちゃんではなく、
冒険”家”猫チーちゃんですね。