2018年09月06日(木曜日)
9.06.楽をさせれば汗をかかないだけか
今日はIRを何件かと、一つの相談事、一つのお願い事で東京に来た。
その話で印象深かった話があった。
何かの値段を決める時、
こちらは好意で、
相手の負荷を低くした方が、仕事がしやすくなって、
より多くの成果を得られるので、よく働いてくれるだろうと思い、
負荷を低くする意味で、我が身を削って値段を安くすることがある。
しかし、相手にとっては、
負荷が低くなれば、
目的を達する為の力の出し具合が少なく済むだけで、
むしろその分汗をかかないだけで、楽して済んでしまう。
つまり、
我が身を削って値段を安くしても、
かえって相手に楽をさせてしまうだけで、
結果的に成果を得られず、一緒に働くみんなへの裏切りになることがある。
ビジネスのパートナーに一生懸命力を出してもらって、
一緒に働くみんなと共に、
その成果をより大きくしたいならば、
我が身を削ってパートナーの負荷を小さくしても、
その分、楽するだけで、力を発揮することにはならない。
パートナーには、
たとえば市場が決めた適切な負荷を背負ってもらうことによって、
はじめて共に精一杯の汗をかくことが出来、
お互いに満足のいく成果を、共に得ることになって、
お互いが幸せになれるのだと言う。
良かれと思ってかけた情けが、
かえって、お互いの溝になることがある事に似ている。