谷 好通コラム

2022年03月30日(水曜日)

03.30.「俺がやらなきゃ」が面倒になった時、事態が進んだ。

私は昔から、何でも自分でやらなければ気が済まない方でした。

 

色々な業務や用件で外部の業者さんに任せた場合でも、

やっぱりこの程度か、と思えてしまう事が多くて、

仲間達と「やっぱり「結局、自分達でやらなきゃダメか。」と、呟いている内に、

何でもかんでも自前でやるようになって、

その延長で、

私自身でも「俺がやらなきゃ」という部分が続いて、

それはそれで質的に一つの価値観にまとまって出来る事に意味はあったが、

絶対的な仕事量は一人ではたかが知れているので、

すぐに行き詰ってしまうのでした。

それでも体力があった昔は、

寝ずに頑張ってでも何とかしてしまったのですが、体力が落ちた今は、

いつまでも「俺がやらなきゃ」なんてやっていられなくなって、

「自分たちで考えてやれよ。」と、突き放すことも増えてきました。

 

前は、人に任せる事を「せねばならない事」として努力してきましたが、

それはそれで、その結果で「やっぱり、結局、自分がやらなきゃ」と、

自分でやってしまったことが多く、中々任せることが出来なかったのです。

しかし、何度かの入院と体力の低下で自分でやれることも減って

必然的に、任せることが増え、

退院後、体力も気力も戻ってきたとはいえ、

本当に「自分でやらなきゃ」が出来なくなってきた時、

気になる事があっても

「自分でやらなきゃ」と思いつつ、

面倒くささが先に立って、

「自分たちで考えてやれよ。」の言葉が自然に出てくるようになって、

自然に「自分でやらなきゃ」と、あまり思わなくなってきているのです。

 

そうしたら、自分が意外と客観的になっていて、

今起こっている物事の事態が、

むしろ良くなってきている事に気が付くようになったのです。

私が「面倒くさがって」物事がうまく行くのならば、それはベストです。

 

世の中の創業者が、そのビジネスを中々、

後継者に承継できずに困っているとよく聞きますが、

その点について、

私の場合は「面倒くさがる」で、解決しそうです。

 

近所の小さな石ヶ瀬川の堤防の桜並木に、

今年は二年ぶりに提灯が灯りました。

最近の国内の新型コロナ新規感染者数を見ると不安がわき起きますが、

何とか、このまままがりなりにも終息してくれると、本当にいいのですが。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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