2022年04月23日(土曜日)
04.23.化学研究所より実践の技術開発が主役のケミカル開発
私達のケミカル製品の開発は、
化学研究所が主役のように思われるが、
実用的に強いケミカルの開発には、
むしろケミカルの化学研究所が主役ではなく、
実際に目的に従って自動車に使用してどう使えるのか、
加えて、どんな効果がどけだけ、どんな風に得られるのか、
ケミカルを実践して使っていく技術開発が主役になって開発は進むのです。
最初の使用の為にとりあえずのサンプルを
大きな外部製造工場の化学研究所(ドイツ)から何種類か提出して来て、
それを使って、何度も使って、その結果をレポートし、
研究所にフィードバックする。
しかし、絶対に一発でOKになる事はないので、
どんなふうに変えるべきなのかを研究所にまたリクエストする。
そのリクエストの間には自前の研究所での検討と試験が入る。
こちらの研究所から向こうにアドバイスが与えられ
すると、
製造工場の化学研究所は、
そのリクエストとアドバイスを出来るだけ忠実に実現して、
次のサンプルをまた何種類か造って、
それを技術開発のスタッフが、また使って、使って、
またレポートを出して、変更の方向性をリクエストする。
そのリクエストに従って、また、研究所がサンプルを造って・・・・・・
・・・と、
これを何度も、延々と繰り返して、
今までの経験で言うと、
これを二十回以上繰り返して100種類を越すサンプルが提出された例もある。
テスト開発の過程で、終盤に近付くと
テストと同時進行で
人工的に造られた機械環境の中での「促進耐候テスト」が進められて、
耐候時間ごと(300時間で1年)に、
撥水角とか色差とか色々な数値的な記録を取る。
ただし、その数字は数字だけであって、
数字は実際に人の目で見た美しさとはほとんど一致しない。
私達の場合は、数値はあくまでも参考として、人間の目の感性を基準にする。
そして、
突き詰めた結果が出せた時点で、
施工マニュアルが造られ、やっとLABO店舗に提供される。
今度は店舗のみんなが
店の代車や社用車、社員の乗っている車や家族の車に店舗で施工して見て、
技術開発で造られた作業マニュアルに、改善を加えるべきかを検討され、
ケミカルに対しての店舗としてのリクエストを改めて出してくる場合もある。
そこまでやって、やっとお客様の車に
「まだ市販前の商品」であることをよく断った上で、
無料で施工させていただき、お客様のご意見と経過を見て、
改善すべきがあれば、改善して、
パッケージを決め、デザインを決め、BtoBの商品として販売される。
と同時に、特殊な技術が必要な場合は、
技術研修が全国のトレセンで、既存の研修の間を縫って始まり、
技術の伝達が一斉に始まる。
ここまでが、新たに商品を開発を始めて、
短くて8カ月。長くて2年。
適切な技術で施工される新しい商品は、間違いなく客様に喜んでいただける。
同時進行でいくつもの製品の開発が進められるが、
実用的な戦闘力のある製品には、本当に大変な努力が込められているのです。