2022年05月20日(金曜日)
05.19.移動しなくなった分、仕事量・数が飛躍的に増えた。
約5年近く前に体を壊して、
それからずっと生活の時間が制約されて、
海外を含めて国内での出張もほとんど出来なくなって、
あるべき業務に支障をきたすようになり、4年前に社長職を退きました。
そして比較的行動量が少なくて済む仕事の形態をとるべく、
私は、今の会長兼CEOの職に就きました。
そして5年前の病を解消する為に
一大決心をして、昨年の11月2日に手術を受け、
その後、いくつかのトラブルがあったものの
今年3月1日に最終的に全ての事が解決した形で退院し、今に至っています。
しかし、この5年間に元々不自由であった左足の変形が進んで、
100m単位以上の歩行が困難になっていて、新幹線とか飛行機の移動の時には
必ず車いすを使用するようにはなって、少し不便はありますが、
頭と口とペンは衰えることなく働きます。
しかも、その間に新型コロナ禍もあって、
コミュニケーションの形態が圧倒的にオンラインを多用するようになり、
致命的に苦手になった「移動」の必要性が減っていて、
ふと気が付いたら、今は、5年前以上の仕事の量と数になっています。
だからラッキーと言えばラッキーで、
私は、体を壊す以前よりも、むしろ
飛躍的に多くの仕事の量と数が出来るようになっているのです。
サイボウズの予定を見ても、5月がすべて埋まっているのは当然としても、
6月の予定も、必要な予定はすべて入り、2/3以上の時間が埋まって、
あらかじめ決めておくべきこととは別に、
適時対応が出来る時間の余裕を見て、体制に整っているのはいい形です。
それも、移動時間がほぼ無い状態で予定が詰まっているので、
元気に日本国中を駆け回っている時よりも絶対的な仕事の量と数は増え、
行動が制限されている今の方が、
時間的な自由もあって思うがままに仕事が出来ています。
人間何らかの制限がある方が、それを克服するための工夫をすることによって
かえって、良い形に進化できることもあります。
私は5年前の病気で、一時はその制限が苦痛で、悲観することもありましたが、
その病気を解決した時、
新型コロナ禍によって社会がオンライン化普及に進化していたこともあって、
仕事の思わぬほどの効率化が出来て
私自身、会社の成長に見合った仕事の仕方が出来るようになったのは、
不幸中の幸いでした。
そういう意味では、
私の人生には、似たようなことがいくつもありました。
三十数年前、一軒のガソリンスタンド経営者として独立して、
翌年から二軒目の店舗を模索して、事業の拡大を考えたのですが、
起業して二年目の信用も何もない若造に、
店舗や土地を貸してくれるような人はなく、
思い切って、土地を買って、ガソリンスタンドの設備を借金で建てたものの、
当時の特石法でガソリンスタンドの日本国中の総数が規制されていて、
借金まみれの2軒目のガソリンスタンドで、
1年間はガソリンを売ることが出来ず、
仕方なく、洗車とコーティングだけで商売をせざるを得ず、
コーティングについて特別な学習と訓練を受けたたことが、
今のKeePer土台になったのです。
あの時、すんなりと2軒目もガソリンスタンドを運営出来ていたら、
今のKeePerは、間違いなく無かったでしょう。
あの時、私は、運良く、2軒目のガソリンスタンドが出来なかったのです。
そんなものです。
運がいいか、悪いかは、
その後にどうしたかで決まる事で、結果次第でどうでも変わるものです。
そういう意味で、私は絶対的に運がいいのだと思います。本当に。