2022年06月28日(火曜日)
06.28.今日は夏の賞与の支給日ですが、
私がサラリーマンを辞めて独立したのは32才の時ですから、
今が70才なので、ボーナスを貰わなくなってからもう38年も経つ訳です。
18歳の時働き始めたので、ボーナスを貰っていた期間は14年間。
道理でボーナスの感動を、すっかり忘れてしまっている訳です。
昭和の時代のサラリーマンは、
ボーナスが出たら、夫婦でデパートの進物催場に行って、
会社の上司へのお中元やお歳暮を選んで送ったものです。
中堅の機械製作所の役員であった私の父の家(つまり私の子供の頃の家)には、
夏の中元時期と、冬のお歳暮の時期には、
会社の部下からの送られた無数の贈物で、
家の中が巨大な山のようになっていた。
ハムやら、酒やら、無数の贈り物でその数、五十個以上はあったのではないか。
その無数の贈り物は、
お中元はお盆の、
お歳暮はお正月の、父の里帰りの際に、
本家への贈り物として、まるで父の凱旋の戦利品のようにして持ち込まれた。
現代は、そのすべてが昔の悪しき習慣として無くなってしまい、
数百人の会社の長になった私の家にもほぼ何も届かない。
別に不満でも何でもないし、
自分がサラリー時代の昔でも、
私は上司に贈物をしたことが全くなかったので、
誰からも贈物が来ない事に、微塵の違和感もありません。
昔のあの光景が懐かしく思い出しただけです。
夏の賞与が無事に支給され、一斉に振り込まれた通知のメールを承認して、
今日は、仕事が昼間に集中したので、夕方6時前に帰宅してしまい、
家で時間がたっぷりあったので、
つい、缶ビールを4本も飲んでしまい、(随分言い訳がましい書き方をしています)
いい気分になって、
半世紀も前の昔、実家の座敷に山積みされた贈物の風景を、
ふと、懐かしく思い出してしまったのでした。