2022年07月11日(月曜日)
07.11.私が励みにしてきた人が、苗字が変わってTIMESに出ていた。
何年か前(多分4年前)のKeePer技術コンテストに出て、
県チャンピオンになり全国大会に出ていた人で、
何かの原稿としてその手記を送ってくれた女性がいた。
その手記の内容がとても素敵で、
ワードで書かれたファイルを自分のPCのディスクトップに貼って、
しばらくの間、自分の仕事の励みにしてきた。
今では、ディスクトップも賑やかになり過ぎで来たので、
マイドキュメントにファイルを移動していたのですが、
不意に、
KeePer TIMESの7月号の最終校を見ていて、
その人の顔写真が載っているのを見つけて驚いたのですが、
なんと、その人の「苗字」が変わっていたので、ご結婚された事を知りました。
嬉しくて、マイドキュメントにしまっていたあのファイルを出してきて、
久し振りにまた読み、、
KeePerの原点、私自身の仕事の原点を思い出して、
泣けてきてしまいました。
今日のコラムでちょうど6400話です。
私も70才を越して、また、自分の原点に戻れたような気がします。
なるべく人物を特定されないように一部を変更して、
あえて、載せたいと思います。
KeePerと私の原点です。
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4年前に書いていただいた文章の転記
今までは、○○県内の自分のそばにいた人たちの施工を見て、アドバイスをもらって、自分で練習して100%と思っていた。はじめて自分と比べ物にならないくらいのスピードと丁寧さを見せつけられた。ずっと「上手いは、早い」の意味が分かっていなかったが、決勝戦を見たときに「ああこういうことなんだ」と分かった。いい経験になった。
去年はSサイズのアクア。今回はMサイズのプリウスになっているのにもかかわらず、施工時間が早くなっている。予選会の時点で、半分施工で20分切ってる人たちがいっぱいいた。これまで早い人は、雑にやっているというイメージがあった。でも急いでいるようでも、慌てているようでもなく、時間を見たら早く終わっている。「上手いは、早い」ってこういうことなんだと思った。得たものは大きかった。
はじめて悔しいという思いをした。今○○歳。緊張した。「場の雰囲気に飲まれず、県チャンピオン戦の時のように流れるように施工すればいいんだよ」と進藤さんが言ってくれていた。爆ツヤはじまってそこまで緊張してなかった。でもダイヤを塗りはじめ、塗り終わったら、エアガンの工程がある。自分がマックスのスピードでダイヤを塗っていたのに、周りからエアの音が聞こえた。まだ私は2パネル残ってるのに、もう私以外の人が全員早くエアガンをやっている。そして拭き残しもない、完璧な施工を準決勝の時点で皆んながしていた。さらにスピードも早ければ品質もよい。○○県内でしか見ていなかったが、全国となると全然レベルが違うんだなと実感した。
普段の施工に対する意識が変わった。今までは夕方5時までに預かりますといって、余裕があれば時間をかけてやっていた。時間をかければ品質も比例すると思っていた。そうではない。スピードかつ品質も追求した施工をしながら、台数をこなしていかないといけない。来年のコンテストは、絶対決勝に行きたいから。安藤さんもコンテストに出はじめるようになってから、うまくなりたいと思って頑張った。15分タイムトライアルでダイヤを塗る練習を何回何回もお客様の車でしていた。時間を意識して、品質を求める練習をしたからあれだけうまくなって、170点なんだろうと思う。コンテストが終わった次の日から意識が全然変わった。
SSのスタッフに協力してもらい、自分の施工をカメラでワンパネルごとに撮ってもらい、確認して、次のパネルで修正してという練習をした。だから自分の施工の姿は見たことがある。でも自分よりもはるかに上の人の施工を見るのは安藤さん以外なかった。決勝戦に出ていた11人はみんな早い。びびる。プリウスでなくても、どんな車でもあのスピードでできるんだろうなと分かった。身体が自然に動いていて、塗った時と同じ順番で拭いていたり。とまどいはなくて、頭で考えてなくても身体が動いている感じ。次元が違うと思い知らされた。
私は、チャンピオンの施工はあまり見ず、2位だった山本さん、4位の岡崎さん、5位の中嶋さん女性3人の施工を見ていた。女性は、脚立を使わないといけないのにスピードはある。どういう施工をしているのか見ていた。時間短縮のためにやっていることが3人とも違う。スポンジが倍くらい早く動いている。ボディに触れていない時間が3人ともすごく短い。いつの間にかクロスを持っている。2位だった山本さんは、こだわりがある。拭き上げのときは、脚立の一番上までのぼる。そしてレジンなどのケミカルを台まで取りに行かずポッケに入れる。山本さんは、スピードも早いし、スポンジの動かし方も早い。どうすれば時間短縮できるんだろう、どれが自分に合っているんだろうと考えながら見ていた。今日もクリスタルの施工があったのでいろいろ試していた。私の場合、まだ時間短縮すると品質が落ちてしまう。これから試行錯誤。
全国大会に出て、県別チャンピオンでもすごいことなのに落ち込んでいる。まだ横断幕が来てないから実感がわいていないんだと思う。県別2、3位だったのが、私がもともといた店舗で、私にコーティングを教えてくれたスタッフ。その大先輩で施工歴も長い2人。実際私は半分施工の順番が分からなくて、県チャンピオン戦のとき、施工よりも順番どうだったっけ、エンジン消すタイミングどこだっけと聞いているレベルだった。県別チャンピオン決まったとき、「本当に私でいいんですか?」というレベル。来年は誰が勝ってもおかしくない。来年のことを今から考えている。
入社して3年。お客様の車を1人でコーティングできるようになったのは今年に入ってから。それまでは2級を持ってなかったのでできなかった。1級施工者さんと一緒に半分ずつやって、見直ししてもらっていた。もうそろそろ2級欲しいなと思っていた時、会社的にキーパーを押しているので、全員が資格取ることになった。2級のための練習をはじめたとき、コンテストに出たいといった。でも資格持ってないと予選会に参加できなかったので来年と思っていたら、進藤さんが、検定のときの私の施工を見て、「県別チャンピオン戦に招待するので出てもらえないか」と会社の上司にかけあってくれた。それを聞いた時、うれしくて泣いた。コンテストに出れるんだって。別に優勝を狙っていたわけでなく、いろんな会社のうまい選抜選手の施工をみたいというのがあった。優勝するとは自分でびっくり。結果発表のときはボロ泣きした。
キーパーが大好き。コーティングも好きだが、ロゴも好き。自腹でキーパートムスのHPからTシャツを買っている。2018年バージョンが出たので、私と母で買った。それを制服としてきていいよという許可が出ているので、1級つなぎを着るまではそれを着ている。県チャンピオン戦もキーパーTシャツで出た。全国大会はダメで、1人だけ1級つなぎじゃなかった(笑)。
3/19に2級を取って、4/4に県チャンピオン戦だった。2月から休みが全部2級検定に向けての練習、3/19まで続いた。それが終わったら県チャンピオン戦に向けて、半分施工の練習が始まってやっと明日、何にもない休み。小学校1年生の子どもがいるが、2月の休みは潰れていた。しかし、母や祖母が「施工の練習するんだったら休みやけどいってきな」と言ってくれ、練習ができた。家族や今のSSのスタッフ、もともといた店の県2、3位のいるスタッフ。その人たちがいなければ県チャンピオンは取れていない。感謝している。
シンデレラストーリーだと思う。ポリッシャーも稟議がおりた!これまで手でやっていたが、手でやるのも限度がある。全国に出たことで、1級の資格も取りに行ける、ポリッシャーも買ってもらえる。最高ですよ、はっはっはっは!県別チャンピオンになった!全国大会に行く!とお客様には言っていた。
キーパーの商品のファン。商品のレベルが上がっている。半年後に谷社長が何か新商品が出るとおっしゃっていたけど楽しみ。どんどんいいものがでてきて、どんどん車がキレイになるのがいい。施工後の手入れのしやすさなどもお客間に聞く。「汚れがすぐ落ちるよ」「汚れにくくなったよ」と言ってくれる。施工直後のお客様の顔を見るのも好きだが、それ以降、次回施工までのお客様の反応も毎回聞けるのが嬉しい。
スタンドで働き始めたきっかけは、母が働いていたスタンドで、人が足らなくて12月の1ヶ月間だけバイトで入ってくれと言われた。母と同じ店舗にいて、移動にお互いになった。社員になって3ヶ月。以前はお弁当屋さん。毎朝起きて仕事行くのが嫌だった。スタンドで働きはじめて、お客様と楽しい会話をして笑って、しゃべるの好きなので、こんなにしゃべってお給料もらって、オイル交換とかの作業も好きなので、こんなにも向いている仕事はない。きっかけがなかったら、今も弁当屋さんにいたかもしれない。本当に感謝。天職としかいいようがない。朝出勤時間より早く行って、無駄に会社にいる。朝起きて仕事がめんどくさいと思ったことは一度もない。
バイト時代、社内のフィールドサービスコンテスト(接客コンテスト)やオイルなどの商材別コンテストに出てみないかと言われ、2回優勝して全国に行っている。でもコーティングの施工には自信がなく、私の母と県チャンピオン2位になったスタッフの施工を2年間ずっと真横で見ていた。1級つなぎを着ている2人を見て「私もいつかつなぎを着て、後輩やバイトの子にかっこいいなと思われたい」とうまくなろうって思ったのがきっかけ。楽しくてしょうがない。
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今後の目標は、全国制覇。でもそれがゴールでなく、以前のチャンピオン、水谷さんが鹿児島県で、4/4の鹿児島の県チャンピオン戦に来ていた。自分の会社のSSのスタッフたちを育て、何人も予選を通過していた。自分が施工を教えたスタッフが、県チャンピオンになってまた全国へ出場するというのも夢。自分が教える側になりたい。自分だけ自己満でうまくなっても仕方ない。私がいなくなったら、プロショップでなくなるかもしれない。品質が落ちてしまったら意味がないから。