2022年08月06日(土曜日)
08.06.「大したことないし、めんどくさいから、黙っとこうかな?」
6日前、私も一瞬思った。
「大したことないし、めんどくさいから、黙っとこうかな?」と。
昨日、病院での重症化予防の為の入院から退院しました。
だから今日は”自由”の心地良さを満喫していて、すごく幸せな気分です。
先ほど保健所から「健康状態調査?」というような電話がありました。
コロナの陽性患者は全数が保健所に登録把握されて、
私のような自宅療養中の者は、毎日、保健所からの電話で管理されるようだ。
この電話でちょっと驚いたのは、
保健所の女性職員さんの丁寧で温かい声の調子で、感じが良かったこと。
今のような感染爆発の事態では、
職員さんはさぞかしひっ迫していてギスギスした対応かと思っていたら、
とんでもない。素晴らしい応対で驚いたのでした。
それはそうとして、
私は7日前の土曜日の真夜中、
熱が出て、38℃まで上がったのですが、
翌朝の日曜日には36.9℃まで下がって、その日は36.7℃どまり。
夕方には36.5℃の平熱まで下がって、そこから上がりそうにない。
その時、一瞬、こんなことを思った。
「明日の月曜日には、手術をした病院に行ってPCR検査を受けるつもりだが、
大したことないし、
コロナだったらめんどうくさいから、黙っとこうかな?
コロナだったとしても、マスクをしっかりして10日過ぎれば大丈夫だし。」
私の場合は、明らかに重症化リスクが大変大きいので、
その時は平熱でも、いつ病態が急変して
取り返しがつかない事態になるかもしれない恐れがあるので、
必然的に病院に出頭してPCR検査を受け、案の定、陽性判定を受け。
その当日に、重症化予防の為の処置と隔離入院となった。
そして、めでたく昨日退院で、
今日はずって平熱のまま、一日中ZOOOMでの会議の連続。
途中でちょっとエキサイトする場面があり、
すぐ体温を計ったら、36.7℃。興奮するとちゃんと熱が上がる事を見て笑った。
しかし、じきにまた36.3℃まで下がって。もうピクッともしない。
このまま、明日・日曜日と月曜、火曜が過ぎれば、
もうPCR検査を受けるまでもなく、
水曜日からは自由に、陰性として普段の生活に戻って良いという。
本当にそう言われた。
保健所の人からも、病院の担当医師の先生からも。
私のコロナの場合、先週の土曜日の深夜、数時間38℃の熱が出ただけ。
あとは何の症状もなく、
重症化を用心して5日間の入院をしたが、その間もずっと平熱のまま無症状。
だから、こんなことを思った。
私がもし若くて、重症化リスクを全く持っていなかったら、
ましてや、自分の友達もたくさんコロナにかかったけど誰も軽症か無症状。
だとしたら、
本当にPCR検査を受けに行っただろうか。
「大したことないし、めんどくさいから、黙っとこうかな?」と、
なったのではないか。
「コロナだったとしても、マスクをしっかりして10日過ぎれば大丈夫だし。」
「誰も、自分がコロナだってわかる訳ではないし、」
「見つかっても、別に犯罪になる訳じゃないし。」
「絶対にばれないし。」
「少々症状が重くなっても、それから病院に行けばいい。」
「死んでるのは80台の老人ばかり、自分の年代は1万人に1人もいない。」
「大したことないし、めんどくさいから、黙っとこうかな?」
こんな匿名性の強みをよく知っている若者は、自らPCR検査に行くだろうか。
正直言って、行かない人の方が多いと思う。
だとすると、
コロナの新規感染者は今、一日に30万人を越す日が続いていて、
しかも、その何倍かの若者が、
「大したことないし、めんどくさいから、黙っとこうかな?」だとしたら、
すでに一日の新規感染者は100万人を越していて、
さらに、無症状で、
自分でもコロナに全く気が付かない人がそのまた何倍もいたりしたら、
下手したら
今は、日本のどこを通っても、ウィルスがまき散らされていて、
欧米のように、
もうじき、多分8月中には日本も「集団免疫の獲得」がされて、
三年に渡った新型コロナ禍も終焉するのかもしれない。
その後も、年寄りと私達のような重症化リスクを背負った者だけが、
マスクを何時も外さず、ビクビク過ごしていればいいのかもしれない。
インフルエンザと同じだ。
しかし、私は既に陽性を経験し、しかも重症化していないので、
比較的ビクビク度が低いかもしれない。
これから数か月の間に、
コロナはただの風邪になるのか。