2023年02月26日(日曜日)
02.26. AIの普及が仲介業を不要にする日は来るのか。
最近、チャットGPTがテレビなどでも話題になっていて、
私もその実態に少なからず驚いている。
人口知能・AIが人間が出す質問に、
まるで人が答えているようにAIが答えていて、今は多少ちぐはぐでも、
AIは学習するので、どんどん人間の答えに変わらなくなっている。
人間だってひねくれている奴は、
何を言っても、自分のことは良く言って、
人のことを悪く言うだけで
まともなコミュニケーションが成立しない人もよくいる。
そういう人には、
いくら新しいインプットがあっても
自己肯定が邪魔して、
新しい要素を受け入れられないので、
結果的に学習能力がないから全く進化しない。
それに対して
AIはインプットされた事はなんでも素直に受け入れるし
しかも忘却(消却)無しで蓄積される一方なので、
その進化は驚異的な正確さだろうし、
コンピューターは休まないし眠る必要もないので、
進化のスピードも、きっと驚異的な速さなのだろう。
人間は急速に進化するAIにその能力においてまったくかなわない。
そのAIが、
真っ先に人間に変わる職業はコールセンターかもしれない。
チャットGPTそのものがコールセンターに他ならず、
その精度がもう少し高まれば、下手なコールセンターの係員より
好感を持って消費者に受け入れられることは間違いない。
あるいは、
あらゆる業種にわたって共通のルールで動いている経理関係の職業か。
計算そのものはすでに圧倒的にコンピューターが勝ってあり、
人間が犯すケアレスミスもなければ、ブレもない。
科目分けが経理の重要な仕事だが、
これもAIの学習能力の範囲内だろう。
しかも、文句も言わず残業代すらもない。
しかし経理においては、
ファジーな部分においての解釈の幅があり、
その幅によっては納税額に差が出てくるので一概にはAIに任せられない。
しかしある程度の機械化はもっと進んで、必要人数は減少するだろう。
産業革命以来、機械の発達は、
すでに肉体的労働から多くの職場を奪ったが、
しかし例えば建設業など、
ゼロから物を創り出す仕事は人の能力がどうしても必要で、
しかし建設業は肉体にも厳しいものがあるので従事する人が少なく、
今や建設業に携わる人(特に現場監督)の所得はうなぎのぼりらしい。
KeePer LABO新店の建設費も、ため息が出るくらい上がってはているのは
資材の高騰だけではなく、職人さんの給料の上がり方がすごいらしい。
さらに
人間のような思考が出来るようになったAIは、
あらゆる意味での代理店の役割をするようになるのではないだろうか。
例えば不動産仲介業は、一つの代理店業の典型です。
売りたい不動産と、不動産を探している人をマッチングして
仲介手数料を取る商売だが、
売りたい人の情報を、買いたい人が見つければいいことなので、
不動産情報が集積しているC to Cのプラツトボームがあればいい訳で、
ある条件の不動産を欲しい人が、
その条件に合う不動産を見つけるのは難しいことではない。
ただ、その不動産の正しい売買に必要な手続きと、
間違いがないようにする注意が必要で、これを不動産屋さんが仲介してくれる。
しかし、ここの部分は人間のような会話ができる公平なAIがいればいい。
ひょっとしたら、
近い将来「宅建不動産免許」を取得したAIが登場したら、
C to Cの不動産情報のプラツトホームがあって、
そこへ売り手と買い手が自由に情報を見られて、
その情報の真偽の確認、審査と、売買成立までの手順をAIが案内すると、
非常にスムーズに売買が進み
今のずいぶん高いと感じられる仲介手数料が大幅に下げられるのではないか。
こんなものが便利に使われるようになったら、
街の不動産業は不要になってしまうのではないか。
AIが、買い手と売り手の双方の面倒を見るようなC toCのプラットホームが
いろんな業種について出来れば、
仲介業であったり代理店業は不要になってくるのではないだろうか。
多くの代理店は、
本来の目的である売買の活性化になっていず、
単なる利権化しているような場面もよく見る。
世界中の巨大なECサイトであっても、
情報を提供しているだけで、あの課金の率はいかにも高い。
彼らの独占的な手法は、アメリカなどでも問題になっているようだが、
物価の上昇にも、あの高率な課金率が何らかの影響を与えているに違いない。
そんなことも、案外、AIが、
独占の壁を打ち破ってくれるきっかけになるような気がします。
明日は一日6回12人もの海外投資家とお会いする強行軍のIRです。
しかも、次の日も同じようなペースであるので、
新幹線の中で改めて覚悟しています。
意外と混んでいる東京行の新幹線の中から。
本文には関係ありませんが、
こんなのが3月号の「ベストカー」に載るそうです。