谷 好通コラム

2023年04月09日(日曜日)

04.09.一度、信頼を裏切ると、その回復はすごく難しくなる。

今日の昼ご飯を食べに行った食堂は、漁船の漁師が運営している食堂で、

新鮮な魚を刺身で食べられて、エビフライもでっかい。

この食堂は元気なお母さんたちが務めていて気っぷが良くて気持ちがいい。

本当に美味しいので、いつも繁盛している。

でも、

食堂の横にある市場のような売店では、

私はカニを買うことはないし、魚や貝もあまり買わない。

何年か前に、この売店でワタリガニを買った。

私は元々メスのワタリガニが好きで、甲羅の中にあるオレンジ色の卵がうまい。

しかしその時水槽には腹に卵を抱えているメスのワタリガニがいて、

「このカニ、卵を産んじゃってお腹に抱えているけど、卵も食べれるの?」と、

店のお兄ちゃんに聞いたら、

「あっ、大丈夫だよ。」と言うので、それを買って、

家でカニを茹でて食べたら、

すでに産んで腹に抱えていたカニの卵は全く食べられたものではなかった。

ただの土か埃を口に入れたみたいで、醬油か何かに着けてみる気にもならない。

 

店のお兄ちゃんは、

カニの卵は産んでしまったら食べられない事を知っていたのに、

水槽の中で長く置きすぎて(売れなかった)、カニが卵を産んでしまったので、

産んでしまった何の卵が食べられないことを知らない私に、

「大丈夫だよ。」と、嘘を言って

売り物にならないカニを私に売ってしまったのだろうと想像した。

これで、私は一つの知識を憶えたが、

残念ながら、好きだったその売店には裏切られた気持ちを持って、

食堂にはちょくちょく行くけれど、

売店ではカニも魚も買わなくなった。

たぶん、私はこの売店ではずっと買うことはないだろう。

 

この売店は、売り物にならない卵を産んでしまったメスガ二を、

それを知らない私が、

お兄ちゃんの「大丈夫」の言葉信じて、買ってしまったので、

あのお兄ちゃんは、いくらかを儲けたかもしれないが、

私の信頼は失ってしまった。

こんな感じだと、他のお客様の信頼もかなり失っているはずだ。

いくらか儲けた小銭の何百倍もの価値があるはずの”信頼”を失ったので、

この売店は致命傷を何重にも負いつつ営業しているので、

先は見えていると言っていい。

 

こんなことはKeePerの施工にも言える。

ちょっと楽して施工の手を抜いたり、

ちょっとケチって材料を十分に使わなかったり、

仕上げ時に気を抜き、手を抜いて、いい加減な仕上がりでお車をお客様に渡し、

苦情が来てもノラリクラリと逃げて、

責任逃れしたりしていると、あっという間にお客様からの信頼を失います。

 

信頼を積み上げていくと、

これはストックビジネスが成立して非常に強いが、

たった一度でも信頼を裏切ると、その信頼を回復するには絶望的に困難です。

 

ソメイヨシノ桜が、今年は早くも葉っぱばかりになってしまったが、

まだ八重桜が満開の道路がありました。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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