2023年06月02日(金曜日)
06.02.必要とされる存在であり続ける事
ふと思うのには、
人の欲求、満足とは二種類あって、
他を支配し、他を屈することによって自我を満たす満足と、
他から必要とされることによって自らの存在の意味を見出す満足と、
二通りの満足がある。
そして、
前者の満足を求める者に対しては、
服従でもって応える者が厚遇されるので、
服従する者が多いが、それは自らの為に服従しているだけなので、
支配する者が支配力を失ったとたんに裏切る。
後者の満足を求める者に対しては、
共鳴でもって応える者が重用される。
これが”事業”或いは”商売”で言えば、
他を支配するより、他から必要とされる方が持続的に利益を生むので、
多くの場合、前者に対して後者の価値観を持った者の方が勝つ。
そうでなくとも、
他者から必要とされた方が、支配する者より支持され、多くの場合、勝つ。
“長”たるものは、支配者であらんとするより、
社会から、関係者から、何より部下から必要とされる存在でなければならない。
決して支配者としてふるまうべからず、
決して自らを支配者と錯覚するべからず。