2018年05月23日(水曜日)
5.23.ガソリンの値上がりとKeePerの関係
このところガソリンをはじめとする燃料油の価格が高騰しています。
理由はいろいろあろうかと思いますが、
昨年の夏のはじめ120円/㍑そこそこだったのが、
毎月ぐいぐいと上がって年末には130円/㍑を突破して、
今年の2月ごろ138円/㍑をピークに、
いったん3月4月に134円/㍑に下がって、
ここ暫らく続いた値上げが落ち着いたかに見えました。
ところが、トランプ大統領の中東政策で戦争状態が勃発して、
あっという間に原油価格が上がって、
末端価格も連動して140円/㍑台を突破してしまいました。
現在は久しぶりの高価格状態です。
私達は洗車・コーティング屋なので、
直接的には燃料油の高騰は関係ないのですが、
実は大きく影響を受けているようです。
自動車の持ち主にとって、
車は生活費の中のかなりの部分を占める費用であるので、
一定の予算を充てていて、
入れなければ走らないガソリンなどの燃料の価格が上がったら、
車にかかる費用のどこかを節約しなければ賄うことが出来ません。
そこで、とりあえず、洗車やコーティングなどの
急を要しない費用が節約される傾向があります。
特に急にガソリンの価格が上がっている過程で、
よくある現象で、今までにも何度か経験しています。
お天気が良いのに、不思議にお客様のご来店が少ない日が続くのです。
ふと気が付くと近所のガソリンスタンドの値段の看板がグッと上がっていて、
「あ~そういうことか」と変に納得する場合があります。
こういうことは、ガソリンの値段が上がっていく過程である事で、
価格が一定の値段で、大きく変動しなければ、
その水準が多少高くても、KeePerのお客様が減る現象は無くなります。
つまり、あくまでも一時的な過渡期に起きるということです。
ガソリンなどの燃料が高ければKeePerが売れなくなるということではなく、
値段が上がる過程で一時的に売れなくなるということです。
値段が安定すると影響はなくなります。
逆に、燃料の値段が”下がって”いく時は、
より高価なKeePerが売れやすくなるという現象もわずかですがあります。
お天気は良ければ洗車の台数が爆発的に増え、
雨が降ると洗車はピタッと止まります。
KeePerはお天気が良ければ増えますが、
爆発的に増える洗車に押されて、逆に台数が出来なくなって単価が下がります。
しかし雨が降っても、
予約を頂いていたKeePerはほとんどの場合来られるので
売上実績はある程度の水準で確保されます。
このお天気のリズムと、
ガソリンの値段が上昇していく時のリズムが、
微妙に絡み合って、
たとえば、今年の”1月””2月”は降雪などの悪天候と、
ガソリンなどの価格の上昇が続いたので、
最近では珍しいくらい来店が減りましたが、
“3月””4月”、特に4月は、
好天に恵まれたのと同時に、若干ガソリンの価格も下がって安定したので、
1,2月の不振を補って余るだけの繁盛ぶりですごい実績が出たものです。
この調子で行けば、今年の予算も無事にクリアできるかと思ったのですが、
黄金連休が明けて、
トランプの中東に対する施策が原油の高騰を招いて、
その高騰に連動する形で、まったくのガソリン価格も再び高くなって来て、
数年来の高いレベルにまで届いてきました。
すると、ふと気が付くと、
KeePer LABOの実績がガクッと低迷する日が続いていたのです。
こういう現象は何度も経験しているので、慌てたりはしないし、
そんなに長く続くものではないことも知っていますが、
この事で今年の予算を満額でクリアすることはあきらめました。
今、急激に速いペースで新店をオープンさせているので、
その負担も大きくなっている時であり、
来月が”梅雨”で、お天気のリズムが劇的に良くなることは無いし、
このまま今年の予算をクリアすることは難しいと判断したのです。
本日の最終の時間に、
今年の業績予測の修正の開示をしました。
中東の情勢が安定して、
原油価格が安定し、ガソリンの価格が速く安定する事を祈ります。