谷 好通コラム

2018年05月18日(金曜日)

5.18.年寄りが元気になる特効薬

(すいません。またリンダ・チーちゃんネタです。)

 

今日の朝、
テレビは63才で亡くなった西條秀樹の事でもちきりでした。
テレビの中では彼の「早過ぎる死」を悼む言葉でいっぱいです。

 

最近亡くなった人の年齢を見ていると、
けっこう六十歳がらみの人が多くて、
66才になった私としては「いつ来てもおかしくない」と思ってしまいます。
そう思うと、覚悟するとかではなく、
「どうせ、もういつ死ぬかわからないのだし・・・」なんて感じで、
積極的な行動を取る意欲が無くなってくるよう気がするのです。
反対に80才代になっても元気いっぱいの人の事を見ると、
「こうでなきゃいかんなぁ」とも思うのですが、
そんな元気爺さんと自分を一緒にすると、
すぐにつまずいてしまうような気もして「いかんいかん」と思います。

 

13才になった猫のチーちゃんは、
いつも二階の私の部屋の椅子で居眠りをしていて、
そのまま夜になると、私の枕もとで眠ります。
さすがに猫の13才はおばあちゃんなので(チーちゃんはメス)、
ゴロゴロと寝たまま老いていくのかと思っていたのです。
チーちゃんはこれまで私達を散々癒してくれてきたので、
静かな余生を迎えてくれればそれでいいと思っていました。

 

そこへ来たのが犬のリンダで、
チーちゃんといっしょの空間にしたら、
リンダは前足でチーちゃんにしつこくちょっかいを出して、
「遊ぼうよ」とやるのですが、
チーちゃんはそれを嫌がって、可愛そうかと思ったら、
最初はすごく嫌がっていただけだったのですが、
ふと気が付くと、
チーちゃんはいつも何気なく
リンダがちょっかいを出せる場所に横たわって
ちょっかいを出されると「うるさいな~」と本気でつっかかっていきます。
リンダはその期待に応えるかのように、
しつこくちょっかいを出していきます。

 

猫のチーちゃんは猫なので、
リンダの手が届かない高さに登ることが出来るのですが、
ふと気が付くと、いつの間にか、
リンダが手の届く高さにまで下りてきていて、
ちょっかいを出されることを待っているようだと気が付きました。
そして、またちょっかいを出されると、
「うるさいっ!」と言うように、真剣に前足で反撃します。
それでもしつこくリンダがちょっかいを出してくると、
寝っころがって、前足と後ろ足全部で反撃します。
この姿勢は本気の反撃です。

 

そんなことを繰り返すチーちゃんは、
今までのようにグテッとした感じで寝ずに、
寝ていても、全身がピリッと神経が研ぎ澄まされているように、
緊張感あふれる寝方をするようになりました。
ピリピリしながら寝るのです。

 

その上、いつもリンダのいる一階の居間にいて、
私の二階の部屋の椅子にも来ず、
私のベットの枕もとにもすっかり来なくなって、
私は、おかげで、静かな睡眠が取れるようになりましたが、
寂しい寝床でもあります。

 

13才のチーちゃんは、
1才の犬のリンダのちょっかいに、
なぜか若返ったような反応をするようになって、
66才の私の相手をすっかりしてくれなくなってしまいました。

 

ふと思ったのですが、
13才のチーちゃんを、
1才のリンダのちょっかいがすっかり若返らせたようで、
うるさそうな顔をして本気で反撃をしているチーちゃんは、
リンダのおかげで体中が若返ったように、ピリピリして幸せそうです。

 

年寄りが元気になる若返りの特効薬は、
リンダのような、無謀なちょっかいなのかもしれません。

 

年取って、変に睨みばかり効かしているような私に、
ちょっかいを出してくるような無謀な若者はいないものでしょうか。
しっかり反撃をして上げようかと思うのですが。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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