2023年11月26日(日曜日)
11.26.初めて生のミュージカルを見てびっくりしました。大感動だが・・
音楽座ミュージカルというミュージカルの劇団?があって、
3ケ月ほど前、劇団に所属する女優さんから
その劇団の運営について《応援》の依頼がありました。
「宗次ホール」という立派な音楽ホールをを拠点に、
クラッシックを中心に音楽の世界の人達を応援している
カレーハウスcoco一番屋の創業者・宗次徳二さんの事務所からのご紹介です。
私は音楽は好きで、クラッシックもよく聞きます。
しかしミュージカルは一度も見たこともなく、
興味もまったく持っていませんでした。
見たこともないのに、ミュージカルをちょっと軽く見ていたところもあって、
どちらにしても、エンタメのただの一つであり、
毎回、毎回、大勢の出演者が、
一つのホールに入る程度の人数、せいぜい数千人に対して、
全力を尽くして演じたとしても大した収入にはならず、
それほど一流の人が出ているとも思えず、
毎回、毎回、全力を尽くしてもいられないだろうと思っていました。
昔、何かの付き合いで流行歌手の歌謡ショーとかを見たことがあって、
その時のクォリティーの低さに、
それから舞台を見るという事への意欲をほとんど持てなくなっていました。
だから今回のミュージカルの劇団についての話も、
意欲は全く持てていませんでした。
しかし、大先輩のご紹介でもあり、
とにかく一度はそのミュージカルの舞台を見てみなければと思ったのです。
そのが今日の
音楽座ミュージカル「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」
岡崎市幸田町の超立派な町民会館、サクラホールで、
愛知県では一回だけの公演のようです。
私はこの題名からして、最初は軽い感じを持っていました。
こんなことを言ったら怒られますが、
学校の学芸会の延長のようなイメージのまま、会場に行ったのです。
しかし、
しかし始まってしばらくの間は無礼なイメージを引きずっていたので
私は斜め見みたいないい加減さがありました。
がしかし、出演している歌手=役者たちの歌声はびっくりするほど本格的で、
アイドルグルーブの歌手たちとは全く別の歌声と演技で、
だんだん引きずり込まれて、開演1時間15分後の中休みの時点では
あのバカにした無礼な概念は吹っ飛び、
「こりゃすごいわ、めちゃくちゃ本物じゃん」とつぶやきながら、トイレに。
後半部では、
まさかまさかのどんでん返しのストーリーにびっくりしながら、
このミュージカルの面白さ、真面目さ、哲学、出演者の力量のものすごさ、
そんなすごさに、何度も涙が出てしまい、
本当にびっくりしました。
映画は大好きでたくさん見る方です。
それで、いくつもの作品で感動してきましたが、
映像と、生身の演技と、これ程までに違うとはびっくりです。
一桁以上に違います。
生身の演者が演じ、歌うミュージカルのすごさは、
映画のそれとは全くの別物です。
しかし、
生の演者がこれほどの人数出ていて、
素晴らしい全力の演技と歌が生で見られて、聞けて、
これほどまでの舞台演出をもって、これほどまでの感動を与えても、
それを手に入れる観客は、
今日で言えば、たった千人足らずでしょう。
一人、七千円の入場料ですが、Webでのチケット取得が普通のようで、
みんな割引で6千3百円のようです。
とすると、今日の売り上げは最大1,000名×6,300円=630万円でしょう。
多分そんなにはいませんでしたし、
今日の私のように招待客もいるので、良くて500万円くらいでしょうか。
あまりにも低すぎます。ひょっとしたら大赤字です。
「生・リアル」の宿命でしょう。
しかし「生」のもの凄さは映像などでは絶対に作りえません。
絶対無理です。
しかしこの非効率、生産性の低さは「生」の宿命です。
ここを何らかの先端技術か何かで解決しないと、
ミュージカルという素晴らしい芸術の未来は見えてきません。
それに対して、
私達は、KeePer技術者たちのすごい作業を、
誰にでも、いくらでも、いつでも「生」で見せられます。
この強みをもっともっと、
私達は活かすべきなのかもしれません。
そこがこれからの本当のポイントかも知れません。