2024年02月14日(水曜日)
02.14. 17話.儲かるようになって勘違い大バカ病が発症、私の一大転機。
安売りでガソリン増販になり客数が増え、増えた来店客数に対してO.TBA.Sメンテナンス収益を強力に推進して稼ぎ、家のローンを完済したら、悪い勘違い病が発症した。繁盛して儲かっている店の「社長」である私は、自分がまるで親分か神様にでもなったかのような気分で私の指示に従ってくれているスタッフ達に対して、私は今考えても恥ずかしくなるぐらい横暴になって大きな声で叱責もした。今の時代で言えばパワーハラスメントであったかもしれない。そんな状態では若い子も長く続くはずもなく、人は減っているのに、店はますますお客様が増えメンテナンス収益作業も忙しくなっていた。人手が全く足らなくなって店舗の主力である私と連れ合いに負担が大きくなっていた。
連れ合いは私が起業するまではある会社の食堂で働いていて、ガソリンスタンドの仕事には全くの素人であったが、企業と同時に店舗の仕事を手伝ってくれるようになっていた。しかし、店が忙しくなってきて、実質、店舗運営の主力になっていて、私は乱暴な言葉を若い店の子に浴びせるとまた辞めてしまうので、その悪い矛先が連れ合いに向くようになり、私は乱暴な言葉を連れ合いに向けがちになり。連れ合いの体調が良くなくトイレからなかなか出てこない時などにも「早く出てこんかっ!」と、非情な言葉を浴びせた。憎むべき大バカ者である。
ある日、連れ合いがどうしてもお腹が痛いのでと病院に行ったのだが、病院から帰ってきて「病院の先生が、『すぐに入院して、すぐ手術をしなきゃいかん。』と言われた。」と言い、入院の準備に家に帰った。進行した子宮筋腫だった。それを聞いて、自分のバカさ加減、一番大切で一番苦労をさせた人をここまで追いやってしまった自分の非情な残酷さを突き付けられ、恥じ入り、私は店の真ん中で泣くしかなかった。私は本当に憎むべき大バカ者であった。
あの時から自分の中の何かが変わって、自分が発した言葉や行動によって、相手がどのような気持ちになったのかが、ふっと、分かるようになって、少なくとも相手を傷つけるような乱暴な言葉を(あまり)発しなくなった。
と同時に、お客様の気持ちがふと伝わるようになって、それが商売にとってものすごく役に立つようにもなった。販促施策を考えるのにもの凄く役に立つのです。これが私自身の一大転機にもなったし、商売としても一大転機にもなったような気がします。