2024年03月19日(火曜日)
03.19. TVCMで豊田章男氏いわく「役職は、地位ではなく、役割だ。」
最近のトヨタイムのTVCMで、
豊田章男氏が「役職は、地位ではなく、役割だ。」と、言っていた。
言葉そのものは正確ではないかもしれないが、
たしか、そんな意味のことを言っていた。
これは、誰かの言葉なのだろうか。
私も昔から同じ言葉を言っていた。と、増田部長が言った。
会社とは法人であることが前提で、
個人が個人的に運営している会社は、わざわざ「個人会社」という。
わざわざ手続き的に法人格にしていても、
その実態が個人であるならば、それはエセ(似非)法人であり、
その法人の長は個人事業主でしかない。
会社とは法人であることが前提なのです。
だから、会長、社長、代表取締役、取締役と、すべての社員との関係は
「支配者・所有者」と「被支配者」「奴隷」「使用人」の関係でもなければ、
「雇い主」と「雇われ人」の関係でもない。
「親子・兄弟・血縁」の関係でもなければ、
もちろん「友人」「恋人」の関係でもなく、当然「親分」「子分」でもない。
それぞれが、
法人という「組織」に属し、
その組織の中でのそれぞれの「役割」を担う為の、「役割」の名称でしかない。
だから、その役職によって、
人格の上下の差がある訳が無く、
人としての尊厳に上下、尊卑の差がある訳でもない。
しかし法人にも、所有者はいる。
たとえば株式会社ならば株主達がその会社の所有者達であり、
その会社の過半数を所有する者が、実質的にその会社の所有者となる。
その会社の所有者と会社の最高責任者が同じ場合、
その会社をオーナー会社と呼んで、
法人である会社と個人との境目があやふやになり、多くの場合が混同される。
こんな会社≒個人では、
多くの社長が、
自分を「主人」「親分」「王様」の様に勘違いし、
自分にゴマを擦ってくるような者、
あるいは自分に服し、何でも自分の言うことに服従し、
隷属するような者をかわいがり、
自分が気に入っている者を重要な役職として重用すると、
その会社≒個人は間違いなく弱体化し、
法人として社会的役割を逸する。
そのような会社が株式公開していると、一般株主からの評価は低く、
株式は低迷し、株式の時価総額が自己資本を下回るような事態、
PBRが1を割るような事態となり。
敵対的TOBの餌食になることもあり、
ある会社は会社≒個人の状態を守る為に上場廃止を行い、
多くの会社は、会社≒個人の状態を打破する為に身を切る改革を行う。
社会及び株主は、当然、後者を求める。
個人≠会社なのだから。
会社≒個人は、
個人の税制より法人の税制の方が有利なので法人にしているだけの、
巨大な個人事業でしかない似非法人とも言える。
だから、正常な会社においては
「役職は、地位・特権ではなく、役割だ。」が、正常であり当然の事でもある。
今日はそんなことを思いました。
本文とは全く関係なく、LABO店舗の夜景を使った大判ハガキ。
なかなか、艶めかしくって一人で気に入っていきす。明日、熊本に行ってきます。