谷 好通コラム

2024年03月22日(金曜日)

03.22. 34話 KeePer技術コンテストのルーツは長崎だった。

KeePerが全国のガソリンスタなどに普及したきっかけは長崎のマツハヤ石油での成功であった。マツハヤ石油は長崎地元の古くからの有力企業でガソリンスタンドを多数店舗を運営していると同時に、多角的に事業を行っていた。しかし、バブル全盛の時、不用意にリゾート事業に手を出して失敗し経営的に行き詰まっていた。銀行取引停止の事態だったという。そんな状態のマツハヤ石油に石油元売りの最大手ENEOSから剛腕の遠野氏がトップとして送り込まれた。

こんな場合、通常ならば行き詰まっていたマツハヤ石油をキレイに清算するのが当然であり、それでいいのだが、遠野氏はこの会社を何とか再生して、現場で働いているたくさんの若者たちの生活の糧を保ちたいと考えた。まず社内に有ったたくさんの不合理を整理して、まず、社内を合理的な当然あるべき姿に正した。その上で収益の健全化、つまり儲かる体質にしなければならない。その時にたまたま出会った「KeePer」の収益性と競争力、特に「お客様が喜んでくれる商品」であり「社員も、お客様に感謝されて嬉しい」。その上で収益性が高い。と言うところに目を付けて、KeePerを軸にした店舗運営に大きく方向転換をした。

KeePerのメーカーであるアイ・タック技研(現・KeePer技研)も、KeePerの基本である技術の向上に全面的に協力した。その甲斐もあってか、マツハヤ石油の店舗の収益性はみるみる改善され、会社としての再建の道筋も見えて来た時、技術向上の一環としてマツハヤ石油主催の技術コンテストが開かれることになったのです。一回目は整備工場の中で開かれたのですが、二回目はKeePerも皆さんの中で盛り上がっており参加者がすごく増えたので、大きな施設の大きな駐車場で、テントを張って開かれることになったのです。

ところが、競技会が始まる頃、突然雨が降り、風も吹いてきて、普通なら中止になる所ですが、遠野氏の強い意志で技術コンテストは強行されたのです。そうしたら、競技が始まる寸前に雨が上がり競技は無事に終わったのです。

まるで神がかりの様な不思議な競技会でした。

 

この時に行われた競技会を、アイ・タック技研が真似をして(学んで)、今のKeePer技研株式会社が主催する全日本KeePer技術競技会が始まったのです。

途中で新型コロナ禍での中止がありましたが、今年2024年で第9回目の競技会が約4,000名の予選参加という巨大な規模で開催されるようになっているのです。

 

昨日から、その予選が始まっています。

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