2024年07月05日(金曜日)
07.05. いかにスタートから全員が戦闘モード全開で行けるか。
ドン・キホーテ創業者・安田隆夫氏の新刊『 運 』(文春新書)
その文章中にこんな一説があった、
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私はこれまで、「戦略や戦術を語る前に、まずは戦闘モードを全開にせよ」と、口を酸っぱくして現場に、戦う姿勢の重要性を唱えてきた(いまだに唱え続けている)。
私が嫌いなのは、戦略や戦術をごちゃごちゃ言うわりに、実際には戦闘をしないタイプの人間である。こういう輩が社内で幅をきかせるようになるのを、私は何よりも恐れている。そうなれば個運はもちろん、「集団運」を一気に落としかねないからだ。
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なるほどなぁと思った。
特に「戦闘モードを全開にせよ。」とは、実によく分かる。
創業者とは多くの場合がゼロから出発しているので、
戦闘モードが当たり前のように脳みその中に沁み込んでいて、
自然体で攻撃的な戦略と戦術を編み出し、その瞬間から戦闘モードになれる。
あるいは、それしか出てこない頭の構造なってしまっている。
だから、成長途上から一緒にやってきた者も同じような傾向があるのだが、
会社がある程度大きくなってくると、(こんな大したことない会社でも)
上層部の人間が何か勘違いして、
大会社の人間っぽくなってくる場合がある。
外部の人・業者からの姿勢が
「大会社の人に対する下からの姿勢、チヤホヤ姿勢、接待姿勢」になって、
それを受けているうちに受け身になって、
その内、受け身の姿勢に慣れてしまう。
しかし受け身体制と戦闘モードというのは矛盾するので、両立せず、
戦闘モードが頭の中から自然に消失してしまう。
そんな人が多くなっていくと、
「もう大きくならない会社」という意味の変な「大会社」が出来上がる。
そこまで考えての事ではないが、
KeePer技研という会社は創立以来、
接待というものを一切しないし、逆に接待されることもない。
というより、誰も接待したこともされたことも無いので、能力的に出来ない。
インセンティブもゴルフとか、何とかの遊びもしない。
我慢しているのではなく、
そういうことをしたいと思わないだけ。
の、はずだった。
しかし相変わらず接待する、されるの類には無縁のようだが、
誰もが豊かになっていて
今は、けっこう高い遊びをしている者もいるかもしれない。
変に部下を巻き込んでいなければいいのだが。
あったとすれば、
それは、大企業病の(症例その1)で
戦闘モードが急速に縮んで、
何かにつけて、危険な兆候が見えても、
あるいはチャンスが目の前に現れても、
とりあえず、その場をそつなく済まそうとしたがる戦闘モード喪失状態で
すぐに起こさなければならない行動も、起こせなくなってくる。
今月は、2025年6月期の最初の月です。
7月中旬に開く「2025年度キックオフミーティング」の打ち合わせを、
全員をリモートで繋いで話し合いをしました。
2025年度をいかにスタートから全員が戦闘モード全開で行けるか。
いかに、全員が、
スタートから
戦闘モード全開で行けるか。